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2005 学習心理学講義(-特論)

68 名前:さとうゆきえ:2005/06/22 04:27 ID:???

6/21講義録
「第3章:コミュニティの相互的な構成」前半を学習。
発表者の鷲田さん、お疲れ様でした。

この章では「学習」とは「個人の知識や技能の習得ではなく、様々な
コンテキスト、あるいはコミュニティの相互的構成である」というこ
とが、繰り返し語られているということが確認されました。

以下、ネクタイ姿(!)の有元先生が指摘された重要ポイント

1、「学習とは個人の中に何かができあがるといったことではなく、
さまざまな相互構成の中に見て取れる何かである」の「何か」とは?
・学習not=実態 実存
 学習=実践 構成
・後者は、「指導案の作成」などを通して見えてくるもので、人に
よって見え方が違う

2、ベッカー著『アウトサイダーズ』において、自分たちを一般の
“スクエアなやつ”から区別するような言い方が頻繁に使われてい
るが・・・。
・自分たちと“スクエア”なコミュニティとの境界を組織し維持し
ていく過程は、そう言い続け感じ続けることで境界線ができる。
・その「境界」は「誰が引くのか」「それは意識的なのか、無意識
的なのか」についてちょっと論議が起こったが、私には難しくてよ
く分からなかった。(どなたか補足があれば)有元先生からのこの
本の筋から外れるという指摘で論議は中断したが、考えていくと迷
路に入りそうな課題かと感じた。

3、“状況的学習”の観点として、「道具や知識の表現や構成とい
ったテクノロジーの問題を扱っている」などの部分は、“状況的学
習”についての大事な『宣言文』
・例えば、出席簿などの記録は「教師」が扱うもので「教師が教師
である」ということを示しているとともに、その記録から「誰がど
のような理由で欠席することが多いか」ということを可視化するこ
とができる。


60.42.129.127 , i60-42-129-127.s04.a014.ap.plala.or.jp ,


69 名前:さとうゆきえ:2005/06/22 04:30 ID:???

6/21講義録
長すぎて、エラーがでました。続きです。

4、故障やトラブルは、顧客・技術者・機械の三者関係の中に立ち
現れてくる」ということを、自分の身近な関係、例えば「生徒・先
生・教師が使うテクノロジー」とイメージすれば分かりやすくなる。
・オーアーにおける「修理技術者」の書く“武勇伝的な物語”は、
そのコミュニティで利用活用されるが、ヴェンガ−における「保険
請求処理のための計算式」のような手順だけ書かれたマニュアルは
活用されない。
“武勇伝的な物語”の著名な著書に『ユカタン半島の産婆』(で間
違いないでしょうか?)がある。一読の価値あり。

5、以上。3章においては、様々な事例をあげながら、繰り返し
「状況的学習論」の観点がのべられている。次回は、後半部分。

蛇足
教室から見えた夕焼けが美しかったです。私は現場の教師で、今
現場は大変な忙しさです。そこから教室に来て、アカデミックな
場の論議になかなか入り込めないでいます。が、コミュニティに
居るだけで学習した「つもり」にならないよう、自分が「語る」
中で皆さんとコミュニティの相互構成をしていけるようにしなく
てはと感じました。                 END
60.42.129.127 , i60-42-129-127.s04.a014.ap.plala.or.jp ,


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