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2005 教育の心理学

11 名前:増本陽:2005/11/22 12:30 ID:REYmUTGk

前回で能力の可視化の話が一段落し、今回からは
状況的学習論の入りました。
これは比較的新しい学習論であり、この説明のた
めに既存の学習論の話も絡めながら講義が展開し
ました。
◎「個体主義的学習論」(既存の学習論)
人間を個人として捉え、その性質・性能を向上さ
せていくというもの。この考え方は、「学習」を
、「できない」ことを「できる」ようになる個人
の変化であると捉えている。それは、「できるも
の」から「できないもの」への能力の伝達、つま
り熟練者・大人から初心者・子供への知恵や技術
の伝達である。これは従来からある「学習の物語
」とも言える。(しかしこれは限定されたもので
ある。「できる」ことが生まれつきのものと考え
る国があれば、大勢の中から「できる」人を選べ
ばよく、それがその国の「学習の物語」であると
言える。)
◎「状況的学習論」
人間をコミニティーの一員と捉え、コミニティー
に参加することでふるまいを共有・獲得すること
により学習するというものである。この考えによ
れば、より多くのことが「学習」と捉えられる。
例えば、講義をうける・男である女である・日本
人であることも、集団に参加することで獲得でき
ることである。
もともと心理学では、「学習」を非常に期間の短
いもの(長くてもせいぜい数日間)と考えていた
。しかし、状況的学習論の学習(講義、男女、日
本人の例)は、ライフロング(一生分の長さ)で
ある。つまり、状況的学習論は、既存の学習理論
に対するエポケー(判断停止)であると言える。




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