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2005 教育の心理学

21 名前:奥原洋人:2005/12/20 05:47 ID:sY7ZLRBU

12月19日の講義録です。

【使用した教材】
『正統的周辺参加』のプリント
ワークシート07 実践の文化のスケッチ(宿題)

【授業内容】
前回の続きで、『正統的周辺参加』という学習理論が学校における学習に
有効であるかを検討した。『正統的周辺参加』の意味としては、
『正統的』とは後継ぎによってある共同体を再生産するという意味を持ち、
『周辺的』とはある共同体の中心に迫るように参加、実践してゆくという意味である。
この双方の鍵は実践共同体としての学習が成り立つ上で必要不可欠であり、
このつながりがあって初めて実践共同体としての学習が成り立つ。
しかし学校は実践を行う共同体として、『正統的周辺参加』に似てはいるものの、
そこで行われる実践は社会的実践とは異なる(リハーサルと本番の差異)為に、
実践共同体としての学習は弱いものとなってしまう。
また、『正統的周辺参加』のような参加としての学習は、その共同体の実践を
構成しているものの全体像=『スケッチ』を描くことが出来るが、学校での
学習では、このようなスケッチを描くことが難しく(例:分数の通分)、
描けてもそれは『学校化された人々の共同体』のスケッチに過ぎない。
このように、『正統的周辺参加』から学校の学習を構想することは難しいこと
ではあるが、挑戦しがいのあることでもある。
210.20.154.230 , 210-20-154-230.rev.home.ne.jp ,


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