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[院]生態学的学習論演習

46 名前:まえはら:2006/07/31 19:36 ID:8/ftb0Po

(課題)
 はじめにペン回し学習実験を分析すると,わりと早い段階でそれぞ
れの学習者が1回目の「できた」を経験していることに気づく。なぜ,
このような現象が起きたのだろうか。教育者の発言に注目してみると,
始めのうちは,ペンの握り方,力の入れ方,指の動かし方など『コツ』
のすべてを伝えようとしていたことがうかがえる。このことから,学
習者が早い段階で「できた」を経験できた理由の1つは,伝えられた
『コツ』をうまく再現できたことにあると考えられる。ただし,この
場面で教育者が伝えた『コツ』のなかには「このへん」や「こういう
感じ」など曖昧で感覚的にしか伝わらないものが多かった。そのため,
『コツ』は完全な形で学習者に伝わっておらず,何度も完璧にできる
ほどの上達はなされなかったと言える。
 以上をふまえて,より良い学習環境について考えると,学習者にと
って初めてのことを,できるようになるという目的で教える場合は,
『コツ』を明確に伝えることが習得への近道であると言える。
 ただし,『コツ』は,教育者の経験にもとづいた知恵と工夫である
ため,教育者にとってはすでに当たり前のことになっていることも考
えられる。このように考えると,まずは教育者自身が伝えるべきこと
を把握し,明確化しておくことが,より良い学習環境の基礎となるも
のであると言える。

133.34.73.110 , psy16.edhs.ynu.ac.jp ,


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