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[院]生態学的学習論演習

47 名前:ひろごん:2006/08/01 13:48 ID:8obYwb6A

★☆★期末レポート―――石井 裕美★☆★

 モノがデザインされて完成するまでには、研究や失敗等で多くの時間を費やす。
人間も何かを習得するには人やモノと関わりながら経験と時間が必要である。しかも
学習には完成がなく、習得した技は別の課題への土台となる。
 より良い学習環境に必要なのは、教授者と学習者の目標が一致することだ。達人でも
教える意思の無い(秘伝・学習者がライバル等)人が教授すると習得は難しい。但し、
学習者は達人の技を見ることで学習できる。一方、どんなに良い教授者であっても学ぶ
意思のない学習者への教授は難しい。しかし、その場にいる限り自然と耳や目から情報が
入り、何らかの学習者へのプラスとなる。極端だが、一致した目的を持つ傍観者が、得た
知識と適切な道具を用いれば教授者になることも可能だ。(テニススクールに勤務して
いた3年間、テニス技術はないが会社独自の教授法を熟知した私が、技術のある補助者を
使いながらインストラクターをしていた。)
 ペン回しでは教授者と学習者の目標が一致していた。1人目の場合、教授者にペン回し
の教授経験がなかったことがマイナスだった。途中からの教授補助者は有効であった。
2人目の場合は、教授者に教授経験が生じて教授法に工夫が生じた。学習者も直接教授
されてはいないが、1人目の教授を見ていたためにコツを掴むのが早かった。当然3人目
は、洗練された教授で習得も早かった。
 このようにより良い学習環境を得るためには同じ目標を双方が持ち、双方の見る・
聞く・失敗する経験をもとに教授者が、状況に応じた柔軟な教授法をデザインすることが
大事である。

218.225.61.246 , em246.ade.point.ne.jp ,


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