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[院]生態学的学習論演習

49 名前:おいで:2006/08/02 01:56 ID:NfZnp3LU

ビデオから、@「できる」というゴールに到る道があること(例:「さっきのが近い(ゴール
に到る道に)」、「どこがだめなんだろう」→ゴールへの道と比較して)、Aその道はステップ
に分割できること(「こうやって、こうやったら、こうなる」という説明)、Bその道はどの
人にも共通であること(共通の教え方)、を信じているのが見えた。
一方で、@’必ずできるだろうと素朴に信じているわけでなく(「できるようにしてくだ
さい」→「え?!」)、A’実際には説明の通りにやっているわけではなく(指導者の「ちょう
どよさそうなところ」という感覚、いかにできているかを指導者が第三者に指摘される部
分)、B’個々人の違いに気付いている(「指の長さが違う」)ことも見えた。
 さらに、Cゴールはその場で作られていたこと(学習者の反応に先立つ指導者からのコメ
ント「そうそう」「いいですよ」)、Dできなくても「見えれば(ゴールが、道筋が)」指導できる
こと(第三者によるコメント、「今のは違う」)、E指導者と学習者の対話が説明を精緻化し
ていく様子も見えた。
 これらが、「学習」の見えを構成していた。
 「できるため」の説明作りだが、説明が詳細ならばできるというわけではない。また説明
はどのようにも可能であり、説明を通してゴールを構築しているとも言える。よって、あ
る説明がいかなるゴールを学習させているかということに、教える側は自覚的であるべき
だろう。例えば器楽演奏の技術習得において、指導者と学習者の対話によって、ゴールを
明らかにするような学習環境のデザインが考えられる。

220.102.242.32 , FLA1Add032.kng.mesh.ad.jp ,


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