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2007 学習心理学講義(-特論)

25 名前:M1 佐野  :2007/05/29 23:23 ID:???

講義録「断酒中のアルコール依存症者の徒弟制」

 著者が尤も示したかったことは、AAを通して自己のアイデンティティを
どのように変容させていくのかということ。
 ここで言うアイデンティティとは、自分を見る尺度であり、ものを見る一
つのスケールであること。「他者からの見方」とは、表面的に見えるものを
見てその人を判断すること。つまり、その人の内面を判断材料としているの
ではない。この点が心理学や教育学で捉えているアイデンティティと異なる
点である。
 AA会員が話すストーリーは自分が誰かを示す指標であり、自分を理解す
る道具として重要な役割を果たしているということ。

 ここでいうアイデンティティとアセスメントとの関係は、アセスメントを
「自分を見る見方」と捉えた場合参照基準としてなら同じと考えて良い。
 アルコール依存症者の徒弟制と他の徒弟制との大きな違いは、他の徒弟制
が仕事に直結したものであるのに対し、これはそうではないこと。

 「教師にはならない。」と決意して企業を回り、10回以上の面接を受け
ているうちに最後には「教師になります。」と自ら言ってしまった・・・こ
れは、自ら決断を下したのだけれど、相手との話のやり取りの中で自分の特
性を見つけだしていったという点でこの徒弟制と重なる部分が大きいと感じ
た、というお話を伺い、なるほど!と納得しました。

 有り難うございました。
 
121.107.206.188 , KD121107206188.ppp-bb.dion.ne.jp ,


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