■掲示板に戻る■ 全部
1-
最新50
2007 教育の心理学
- 15 名前:並木勇樹:2007/11/26 21:38 ID:RHLdoSNA
- 第5回講義録
〔配布物〕
ワークシート05
〔内容〕
○社会的現象としてのリアリティ
「小刀」「チョコレート」などの、求愛に具体的な姿を与える技術的ツール(媒介)と、
「恋愛感情」そのものは、不可分なものであるといえ、その間には奇妙な再帰性の関係がある。
好きだと伝えたい気持ち(媒介手段を用いる)と、好きだという気持ちは区別可能か。
Leontiveの「活動の対象(目的(=果たすべき内容))は、活動の真の動機である」という言葉からもわかるように、
私たちの精神と、人工物を用いた文化的、歴史的活動とは、
切り離すことのできない再規制の往還運動の中に成立していると考えられる。
人は欲求・欲望を自分の内部から発するものだと捉えがちだが、
Marxのいうように、「歴史的に作られた欲求が、自然の欲求に取って代わる」のである。
時代によって媒介が変われば、恋愛感情の感じ方も変わっていくだろう。
そしてこの媒介は文化的な実践の中でリアルに人の精神を構成する。
自然欲も、文化的な規定を受けるのである。
私たちの「恋愛感情」は、
「恋愛感情」を媒介するテクノロジーによってデザインされたものであるともいえる。
「恋愛感情」はたしかな心的現象として人の中に見て取ることができるが、
それは具体的な人工物の布置、相互行為のあり方を前提とした社会的現象である。
○まとめとして
人が欲求・本能と捉えるものでさえも、
人々が社会的実践の中で交渉的(独創的でない)に築いたリアリティである。
こうして歴史的に、また日々の実践を通して、
私たち人間の本性はデザインされて維持されているといえる。
人間と文化はセットとして見なければならず、その間に人間の本性はあるといえる。
202.225.164.66 , FLH1Ahd066.kng.mesh.ad.jp ,
21KB
新着レスの表示
掲示板へ戻る 全部 前100 次100 最新50