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2007 教育の心理学

24 名前:西沢 春奈:2008/01/08 14:39 ID:lLqt2qHI

第9回講義録

《配布物》
 ワークシート09
《内容》
 ○心理学における人間の観測問題
  私達にとって世界は、ただの場所や空間ではなく、意味や価値をもって立ち現れる。
 なぜならば、世界に意味や価値を与えるために先人によって用いられてきた人工物を媒介して、
 世界を対象化しているからである。

  callonは、人間と人工物と社会がセットになって成り立つハイブリットな全体性をとらえている。
 それは、ある対象を見ることが、同時にその対象を見ることができる自分が何者であるかを決定するという、
 双方向で不可分な関係にあることを意味している。
  【例】
 『鋤の刃によって成り立っている世界』
  農夫にとっての世界は、鋤という人工物の有無で大きく変わる。
  なぜなら、鋤の有無によって、農夫の行為の規模や計画性や知識や技能、目的、課題などは変わり、
  それによって、行為者が誰であるかも定める。

 これは、道具を利用する社会に生きている全ての人にあてはまることである。

  ⇒主体と客体(行為者と行為の対象)混じり合って不可分である。

  そのようなことは学校という場においても成り立つことである。
 人間の精神は外界とセットで成り立つため、その人だけでその人は決まらない。
 「個人」や「個人の変化」を内面から取り出すためには、社会的工夫が必要である。
 そのような外に出すための社会的な工夫がなければ、見えて来ないものである。
 どうやったら子供の心の中で起こっていることを外に出せるのかを考えると同時に、
 学校のさまざまな視点によって子供の能力がつくられているかもしれないということを
 双方向で捉えていく必要がある。
  なぜ子供の行動はそうなるのか、外界との関わりを客観的に見れる先生を目指したい。
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