■掲示板に戻る■ 全部 1- 最新50

2009 学習動機づけ論

22 名前:鈴木 雅英:2009/07/09 22:05 ID:bt4XOzcU

第7回(2009年7月8日)講義録
○本日の目的
・前回の授業で取り上げたコインゲームを、マッチ箱とビーズに学習させる
・他のペアと対戦し、一番強いマッチ箱を決める。題して、『マッチ箱グラン
プリ』(もう一つのM1グランプリ)を開催する。

○準備
マッチ箱9個(それぞれ1〜9の数字を記入しておくとよい)、色の違うビーズ(
今回は青と緑)を用意する。一つのマッチ箱に、青と緑のビーズを5個ずつ、
計10個入れたら準備完了。このとき、青のビーズが出たら1枚、緑のビーズが
出たら2枚のコインを取ると決めておく。

○マッチ箱の育成方法
@まずはマッチ箱が先攻の場合を考える。
A最初なので、当然コインは9枚である。そこで、「9」と書かれたマッチ箱を
振り、一番角(かど)にきたビーズの色を見る。青が出たら1枚、緑が出たら2
枚のコインを取り除く。
B次は我々の番なので、必勝ルールの通りにこちらもコインを取る。必勝ルー
ルは最後に載せておきます。
C残ったコイン枚数と同じ数字が書かれたマッチ箱を振り、Aと同じことを行
う。
D勝ち負けがつくまで繰り返す。
Eマッチ箱が勝った場合:その回に使ったマッチ箱の中から、出たビーズの色
と逆の色のビーズを一つ取り除く。
マッチ箱が負けた場合:その回に使ったマッチ箱の中から、出た色のビーズを
一つ取り除く。
@〜Eを繰り返し行うと、次第に勝つ確率の高いマッチ箱が出来上がる(マッ
チ箱が学習する)。それはなぜか・・・例えば、残り9枚(先攻)の場合は2枚の
コインを取らないと勝つことが出来ない(必勝ルール参照)。つまり、青のビ
ーズを出すとその時点で負けが決まる。ビーズはランダムに出てくるため、最
初に青にビーズが出てくる確率は50%であるが、負けるごとに青のビーズを取
り除くと、次第に緑のビーズが出る確率が高くなる。このように9〜1(正確に
言うと9〜2)までのそれぞれのマッチ箱を学習させていくのである。

F同様にして、後攻の場合も考える。
59.147.131.58 , p93833a.tokynt01.ap.so-net.ne.jp ,


23 名前:鈴木 雅英:2009/07/09 22:25 ID:bt4XOzcU

○コインゲームの必勝ルール
@自分の番のとき、3の倍数の数だけコインが残っている場合は、2枚のコイン
を取る。
A3の倍数より1小さい数(8、5、2)だけコインが残っている場合は、1枚のコ
インを取る。
Bそれ以外のときは、相手がミスをしない限り負けるので、潔く負けを認めま
しょう。
以上のことから分かるように、お互いが必勝ルールを知っている場合、先攻に
ならないと勝てません。そうです。最初のじゃんけんの時点で、既に勝負は決
まっているのです。

○感想
マッチ箱を育てていくと、まるで我が子のようで可愛かったです。コインが残
り2枚のとき、堂々と2枚のコインを取り、自ら負けを選ぶマッチ箱の姿は忘れ
られません。馬鹿だなーと思いつつ、やはり可愛らしさを感じました。
今回僕たちは、ビーズを減らしていく方法を取りましたが、増やしていく方法
もあります。後者の方だと、最初に青のビーズが出てくる確率はいつまでも消
えません。一方、前者の方は、やがて緑のビーズだけになるので、確実に勝て
るようになります。
ただ、勝負に絶対はありません。公平に勝負をするなら、全員が増やしていく
方法を使用するべきだったと感じました。
(第1回M1グランプリ優勝 石川・鈴木雅英 ペア)

59.147.131.58 , p93833a.tokynt01.ap.so-net.ne.jp ,


18KB
新着レスの表示

掲示板へ戻る 全部 前100 次100 最新50