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2010教育の心理学

21 名前:佐々木まりあ:2010/11/11 23:51 ID:???

●11月8日 第8回講義記録
●教科書P29‐実験2のあとから
スターバックスのコーヒーカップのように、
人間は生得的な力+人工物で記憶を留めようとする
⇒はたしてこれは記憶とよべるのか?
何故学校では、普段使っている記憶(人工物による記憶の補充)を
あえて禁止しているのか?
⇒日常の頭の使い方とは別のやり方で「何を」教えようとしているのか?
ex)九九などは買い物などの日常生活で役立つ
⇔憲法の条文など、必要な時に見れば済むもの(学校の中だけの能力)

●道具とセットの主体性
人間は「社会的動物」「ホモ・ファーベル=工作する人」である。
人間は運命的に道具と不可分であり、道具を持つこと、使うことで
新しい能力を持てるだけでなく、
心理的・行動的な意思や意図においても違う対象を見せる。
ex)新宿に行くのに湘南新宿ラインがなかったら
ある→30分でつくならば食事にでも行こう
ない→(自転車・徒歩で)時間をかけてまで行きたくない

道具(媒介)の作用として認知的負荷や心理的負担を軽減することができる。
これは、計算したり考えたりしなくても自動的な反応として起こる。
主体(自分)が対象を直接とらえているように思えて、
実は媒介を通してとらえている。
「人間の行為は文化的に媒介されたものである」(ヴィゴツキー)
・心の動きは道具とセットでしか表現できない。
・人間が再生産されるためには、生得的な力+人工物が必要。

⇒人間が世界を媒介によって知覚しているとするならば、
それこそが教育の成し得ることである。


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22 名前:佐々木まりあ:2010/11/11 23:53 ID:???

◆白紙に10pの間隔の2点をフリーハンドでとるという作業
→それぞれの誤差は3pほど
メートル法のような人工物も自分たちのなかに内蔵されている。
これは、「教育」によって人間が世界を共有し、
操作可能性を与えているということである。
単位で示すことで事物を操作可能な対象に変える。
ex)25メートルプール、駅まで2、3キロほどと言えばその距離が伝わること。
世界を媒介を通してみることを教育によって流通させている。

「人間の本質は、社会の諸関係の総体(ensemble)である。」(マルクス)
⇒社会の中の個人は、個人だけの力では存在できない。
社会と歴史の中で作り上げられてきた(デザインされてきた)もの。
⇒人間の高次精神機能は社会の写しである。

○感想
人間たちにデザインされてきたことで世界がどんどん複雑さを増している中で、
私たちは日常さまざまなツール(道具)に囲まれ生活しています。
世界の見方がツールによって刻一刻と変わっていく中で私たちが戸惑うことなく
その世界に順応できているのは人間たちの中で何らかの伝達(教育)がされているからこそだと思います。
だとすれば私たちが学校で教わらなければならないのは
生きていくための知恵、世界の見方であるべきです。
学校のテストも、いかに道具を使わずに個人のみの力で解くという形のものに比べて
いかに道具を駆使して問題を解決していくか、
いかに道具を使うことで世界の見方を変えられるか、
という内容のものがあったら面白いかなと思いました。
 また、本来個別で生きていく動物と違い、人間が社会の総体であり
個人のみで存在することが成しえないのであれば、人間一人ひとりを
つなぎとめてひとまとめにしている存在はやはり「教育」そのものなのだと思います。
共通認識があってはじめて道具がつかえて、道具がつかえてはじめて人間でいられるということを改めて考えさせられました。

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