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5110102 教育の心理学
- 1 名前:有元@管理者 ★:2004/09/28 16:23 ID:???
 
-  5110102「教育の心理学」に関するスレッドです。 
  
  
  
 後期 2単位 2〜4年対象 7-105 
  
  
 
- 18 名前:のりふみ@管理者 ★:2004/12/07 12:03 ID:???
 
-  >>16-17 大西さん丁寧な講義録をありがとう。佐々木先生は「正人」です。 
 
- 19 名前:山下愛子:2004/12/13 23:38 ID:yd81ONQY
 
-  第9回講義録 12月13日 
  
 〔前回の復習〕 
 ・人間の行動の背景には、文化・歴史があり、私たちの行動は 
  独創的であるまえに伝統的である。 
 ・環境とも一体になっている→外界と切り離されていない 
  
 〔本時〕 
 ・「子どもと学校」 
  学校のありようが、子どものありよう作っており、両者は一体であると言える。 
  →学校は、子どもの能力を抽出する場。 
  
 ○「わざ」から知る/生田久美子 東大出版 
 ・学校以外の、古い、伝統的な「教え方」とは何だったのか? 
 ・学校だけが教育の場ではないこと、「教え方」は1つではないこと。 
 ・かつての封建社会においては、親の職業によって自分の将来が決まるため、 
  「学校」という特別な場に行かずとも、自分の将来がリアルに分かった。 
  →現代の子どもたちは、職業と切り離されて生き、学校で能力の「ふるい」 
  にかけられ、適する場に「社会配分」される。(業績主義・メリトクラシー) 
 ・「わざ」の伝承から、能力を試す社会に。 
 
218.141.174.60 , YahooBB218141174060.bbtec.net , 
 
 
- 20 名前:山下愛子:2004/12/13 23:40 ID:yd81ONQY
 
-  (続き) 
 ○ピグマリオン効果(ローゼンソールらによる) 
 ・実験の過程 
 「一年以内(後)の、その子の成績の伸びを正確に予測するテスト」を開発した、 
 と言い、その上で受験した子どもの中から20%をランダムに抽出し、 
 「成績優秀者」のリストを作成した。 
 半年後、小学校を再訪すると、その20%の子どもたちは実際に成績が上がっていた。 
  
 「教室のピグマリオン」 
 1、教師は、ローゼンソールらが専門的な教育関係者、心理学者と信じ、 
  テストを疑わなかった。 
 2、リストに載った子どもたちは成績が伸びると、教師が強い期待。 
 3、成績の伸びが実現。 
 →子どもの能力は、その子どもの中の力だけでなく、教師側(外界) 
  からの働きかけのも影響される。 
  
 ○「わざわざそのような実験をする必要ない」とする考え 
 1、学校では、教師が日頃から、出来る―出来ない、伸びる―伸びない 
  を何らかの根拠に基づき察知している。 
 2、その判断に基づいて期待や待遇の差異化、多様化がなされている。 
 3、教師の差異的期待、待遇→効果を発揮 
 「何らかの根拠」とは?「待遇の差異」とは?「効果(影響)」とは? 
  
 〔本時の課題〕 
 「自分の一番得意なことについて」 
 ・それをどのようにして身に付けたのか? 
  (どんなきっかけで、いつ、どこで、どう練習して)
218.141.174.60 , YahooBB218141174060.bbtec.net , 
 
 
- 21 名前:のりふみ@管理者 ★:2004/12/14 09:45 ID:???
 
-  山下さん、綿密詳細な講義録ありがとうございます! 
 
- 22 名前:有元典文@管理者 ★:2005/01/16 15:50 ID:???
 
-  申し訳ないが、明日の講義を休講します。直前で申し訳ないです。 
 これをみたら受講者にお伝えください。 
 
- 23 名前:0351048 大野道則:2005/01/25 07:13 ID:gWOzYxFs
 
-  遅くなってすみません。 
 1月24日講義内容 
 前回の復習・・・ピグマリオン効果について 
 1.伸びる・伸びない、できる・できないを察知←社会的要因に基づいて? 
 2.判断に対応して期待や処置を差異化←違い? 
 3.効力を発揮する←影響? 
  
 リストの研究など 
 ・教師は子どもに会う前に、子どもに関しての情報を集めてしまう。 
 「プレイスメント」・・・配置 
 ・観察:能力別で子どもを分ける。 
 結果:子どもは同じ階級で分かれ、それぞれの班に分かれる。 
 教師は最初個々に対応していたが、班という「構造化されたもの」に間接的に対応するようになった。 
  →よって能力と階層の結びつきがある。Ex.よい家柄の子ができるなど 
 ・能力順に高いほうから1,2,3班に分ける。 
  3班の子は知識を披露する機会がなく、また学びも1班の子が優先であるので二次的になる。 
  →対人的残酷さを学ぶ 
  
 ○できる・できないの判断は社会的要因が関係 
 ○本人の能力→生まれ、階級etc 
  
 ラベリング理論・・・ラベルで中身を想定してしまう 
 Ex..黒人差別 検挙率・・・黒人が白人を攻撃→実際に反映 
  
 メリトクラシー・・・業績主義 
 今現在は学校を中心としたメリトクラシーが世界中に進んでいる。 
 メリトクラシーはパラドックスではないか。 
 実際スタートラインは違う→学校の勉強はある知恵でもともと一定の人々のもの 
 このようなことにもかかわらず生まれつきのことが自己責任のように考えられる。 
 成績は学校文化に近いかどうかで決まるともいえる。 
 また学問の成果が一部のものにしか伝わらないような状況にある。 
  
 習熟度別学級編成では教師は上位の方に力を入れる。 
 走路を分ける→トラッキング 
 Ex.高校1年終了時に四年生国立大学を断念したもの% 
 中学3年時 上位<<下位(有意な差) 
 高校1年6月時 上位<<下位(有意な差) 
 (ウォーミングアップ効果やクリーニングアウト効果) 
  
 Ex.授業で教師に期待されていること 
 静かにしていること 上位>下位 
 ノートをとる 上位>>下位 
 正しい姿勢 上位<<下位 
 Ex.条件 
 1人親 上位<<下位 
 暮らし向きが豊か 上位>>下位 
  
 教師は、様々な子どもがいることを理解する必要がある 
 
133.205.136.137 , Air1Abc137.ngn.mesh.ad.jp , 
 
 
- 24 名前:ありもと@管理者 ★:2005/01/25 10:55 ID:???
 
-  大野さんありがとう。よくまとまってます。 
 さてあと1回、皆さん、最初から読み直してみてください。 
 私もそうします。 
 
- 25 名前:有元典文@管理者 ★:2005/02/09 12:41 ID:???
 
-  授業評価アンケートにご意見お寄せいただきありがとう。今後の参考にします。 
 お応えすべきと思われる自由記述に私の考えを書いてみました。 
 今後授業者として考慮すべき項目でもあります。 
  
 ○卒論調査の拒否権について:ご協力が頼りですので、理解いただけるよう説明していこうと思いました。 
 例えば事後に結果報告し授業に還元することを条件にするなど。 
 ○私的な見解と一般的な学説の区別が付かない件について:「私的な見解」という表現は適当ではないと感じました。 
 公共的なデータに基づいた検証可能な意見を通称「学説」と呼ぶのはご存知の通り。検証不能で個人的なまったくの思い付きを 
 お伝えした憶えはありません。また「一般的な学説」という表現も学問の対話的性格に対する誤解を含む/招く表現だと思います。 
 ただ初学者の段階ではご意見どおり、何らかの区別が必要でしょうか。考えてみます。イントロで「学問とは」という 
 話が必要なのかもしれません。 
 ○論旨が見えない/講義のゴールが見えない件について:更に工夫を続けます。 
 ○心理学は現代教育に役に立たないというご意見について:役に立つよう更に努力します。徐々に役に立ちつつある実践もご紹介しなくては。 
  
 こうしてご意見いただけることは大事なことです。どうもありがとう。 
 みなさん、半期有難うございました。 
 
- 26 名前:書けませんよ。。。:停止
 
- 真・スレッドストッパー。。。( ̄ー ̄)ニヤリッ
 
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