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2005 学習心理学講義(-特論)

99 名前:平林・増山・堀:2005/07/26 00:38 ID:T53x3fVY

7月19日の後半部分の講義録です。
状況のインターフェイス 上野直樹編
3章 社会的達成としての学習 by有元典文先生

1節 イントロダクション
1.人間は「学習的存在」であるという認識をもつ、という素朴理論の
もと「学習」を社会的達成として捉えなおしたいということを本章の
目的とする。
2.学習が社会的に達成される事態である理由は、それがあたりまえの
自然な
生体反応ではなく、 行為を行為可能にするための要請が個人の内部では
なく社会的にたち現れることだから =「課題」「学習者」の場面に
よる可変性。 単純な学習は力動性の中で顕在化する瞬間のスナップ
ショットとなる!
3.認知研究では、学習は文脈によって変わるが「知識」は自然発生的な
ものではなく、 社会構造の中で手ざわりのある実体となる。
4.認知の社会的成り立ちはフーコーの「試験」や「検査」という
客体化のための社会的技術(リソース)によってつくられ、維持されて
きた。しかし、それは管理者のための都合のいい道具であり、人間研究
に向いた分析や 人々の活動理解としては不十分。

2節 可視化される学習
1.社会的メカニズムとしての「学習」の成り立ちの定義(図3−1)
2.学習の可視化のためのリソース・・・学習感覚の条件(図3−2)
日常場面で学習が感じられるとすれば、条件に合わせてみると偶発的な
事態である

210.20.186.218 , 210-20-186-218.rev.home.ne.jp ,


100 名前:平林・増山・堀:2005/07/26 00:41 ID:T53x3fVY

7/19講義録 −続きー

3節 学習をピックアップする社会構造
学習を可視化するためには、
@ある行動を他の行動と同じものとしてカテゴリー化していく
A同じカテゴリーに入れられた過去の行動と現在の行動を比較する
→つまり、学習は様々な行動を(リソースを使って)「カリキュラム
の段階性」という視点から捉えることにより、はじめて可視化される
→そのとき、「行為者」は学習曲線上に位置づけられた「学習者」と
なり、技術、技能、能力の過去と未来をもつ存在となる。

4節 学習の実体論
1.「学習の実体感」(「できた!」の記憶)も学習という事態を
顕在化させる、場面の組織化が前提となっている。
2.「課題」と「学習者」は相互決定される概念。場面の組織化に
より、何かがその人の課題になる。具体例やそれに対する議論が
されました。
3.初心者が存在するのではなく、ある人が、あることに対して、
その参加形式を変えることによって初心者となる、と説明。堀個人
としては、学習が相互作用によって顕在化するということの例と
理解しましたが・・・。
4.何かを「課題」と認め、それに「学習的」に取り組む為のもう
ひとつの条件=「学習可能性」の弁別。この弁別=見極めは文化
そのものである。学校をこの視点から再解釈してみよう。
無人島の例について、議論。 個人的には、考え続ける為の課題と
受け止めています。
       以上です。ご意見、ご指摘よろしくお願いします。

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101 名前:ほり:2005/07/26 01:34 ID:???

 学習心理学が終講しました。
 講義録の最後に入れ忘れたので、再び書き込みます。

 「この日も、暮れ行く空がとてもきれいでした。」


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