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[院]生態学的学習論演習

1 名前:ありもと@管理者 ★:2006/04/10 16:00 ID:???

「生態学的学習論演習」に関するスレッドです。質問、コメント、議論歓迎。

2004年度はここ http://www.psy.edhs.ynu.ac.jp/bbs/test/read.cgi/arimoto/1081824943/

2 名前:くれひろ:2006/04/11 20:38 ID:ISk5iItQ

第1回講義録 担当:紅林裕子
本日は第一回目ということで、自己紹介から。
その後、有元先生のDEEの研究論集から「フィールドの知覚」、「デザインされた動機」について。
フィールドとは、<人々が社会文化的に活動する場所であること>が誰からも可視的である空間。
ここでの「誰からも」とは第3者。
実践者の知覚自体がわからなくても、人が何かを知覚しているということは誰でも知覚できる。
フィールドは可視的であり、そこに「活動の対象(object of activity)」が知覚できる。
フィールドが異なることで、対象の見えも異なる。
例えば、犬を見て「かわいい」と思う人いるし、犬を食べる文化の人は「おいしそう」と思うかもしれない。
人々の活動の動機、欲求も社会文化的である。
例えば、お腹がすくことは、血糖値の低下などで生物学的基礎でも説明できるが、同時に食習慣などの社会的条件に規定される。
活動の対象が動機を構成してるともいえる。例えば、お金など。

人を個としてではなく、社会システムの一部分として、人を環境とセットに考えていく。

次回は今回の続き。
なんでもよいので学習場面をビデオに撮ってくる。
133.34.73.141 , gkr05.edhs.ynu.ac.jp ,


3 名前:アリモト@管理者 ★:2006/04/12 10:13 ID:???

ひろこさん有り難う。少人数でみっちり議論が出来てたのしそうです。

4 名前:會津:2006/04/20 14:50 ID:cr+saMlo

第2回講義録 担当:會津 律治

今回から石井さんが参加、自己紹介。

前回の復習「活動の対象は活動の真の動機である」(Leontiev 1975/1978)
の再確認。

その後、「活動の対象」の持つ」二重の地位
1. 人のこころの外界(objective world)への投影、同時に
2. 人のこころへの世界の投影、についての講義。
・ 外界は私たちの心の投影であり、私たちのこころは外界の具体性の投影である。
人間は現実をデザインし自分たちの世界を作り出す(人は道具をデザインし、
その道具は直接知覚を刺激、Affordし、その道具にデザインされた生活を生きてきた)。
・ 「活動の対象」に自らの知識を隷属させているというよりは、新しいまだ見ぬ
世界を実現するために、知覚をデザインし続けており、
運命を可能性に改訂可能であることが人間の特徴である。
・人の行動は知識だけが反映するのではなく、社会と文化で人は行動し、
社会文化と不可分であり、人間の在り様の可能性を示している。

次回は今回の続き。

219.5.246.28 , softbank219005246028.bbtec.net ,


5 名前:のりふみ@管理者 ★:2006/04/22 00:32 ID:???

はい、会津さんごくろうさま!わかりにくいところは
どんどん質問してください>みなさん

6 名前:ひろごん:2006/05/01 01:55 ID:8obYwb6A

第3回(4月25日)講義録  担当:石井裕美

1.先週の復習及び確認
「人間社会不可分節(人間は文化と一体)」について
・人間は状況に応じて、運命を変えていくことが出来る。

2.フィールドについて
・人々が動き出さないと意味をなさないもの。人々の関与があって初めてその場の意味が出てくる。
・人間社会は人々の活動と意味の相互行為によって成り立っている。
・「家族」や「恋人」について方法論的に考えてみる。
(人間は何かに気付く、あるいは意識をするようになると自然的態度がとれなくなる)

             ↓
フィールドとはひととモノ・コトの相互行為に基づく意味の交渉のプロセスである。

3.ビデオを見る
會津さんの撮ってきてくれたレストランのビデオ
(ベテランコックさんが新人にピザ生地の下ごしらえを教える内容→専門用語を
わかりやすい言葉に言い換えながら、授業を行っているかのように教えている)
を途中まで見た。


★次回の予定
ビデオの続きを見ながら、
・何かを人に伝える時、人はどうなるのか。
・フィールドノートをつける練習
を行う予定。


※5月2日は休講です!

218.225.61.246 , em246.ade.point.ne.jp ,


7 名前:ひろごん:2006/05/01 02:08 ID:8obYwb6A

講義録、遅くなりましたm(__)m

講義中も咳・鼻水で、うるさくして申し訳ありません。春と秋は喘息が出てしまいます。
特に今春はなかなか良くなりません。多分、環境が大きく変わりすぎてしまったせいだと思います。
実は水曜日の夜にめまいで倒れました。
掛かりつけ医から心療内科か精神科に行くように言われ、とてもショックを受けています。

★そこで、心理学を学んでいる方にお聞きしたいのですが、医師の指示どおりに行きますか?

私は、絶対にその科にお世話にならず、自分で何とかしようって思っています。
(でも、そう思えば思うほど、余計脳の圧迫感や息苦しさ、咳もひどくなっているのですが…)
自分のことは自分が一番よく分かるから、今まで自分なりにコントロールしてきたはずなのに…
それが出来なくなっていることもショックです。


有元先生、このようなこと書き込んでも良かったのでしょうか。
不適切でしたら、お手数ですが削除をお願いします。

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8 名前:おいで:2006/05/01 17:55 ID:X56e8vms

石井さんお辛いでしょうね。
私は心理科卒ですが臨床に詳しいわけではありません。
が、コメントさせてください。

石井さんに選択権があるので、かからなかればならないということはないと思いますが、
私だったら幾つかあるうちの一つの選択肢として考えます。
例えば、精密検査を受けて原因を探すという手もあるわけですよね。
ただ医師も考えがあっての勧めでしょうから、自分にとってプラスになるなら考慮に入れた方が得だと思います。
精神科にかかるということに抵抗があるのでしたら、心療内科の方がかかりやすでしょうか。
心療内科は、心理的な問題、ストレスが内科的な病気として現れる時にかかるところという位置づけのようです。
ただ実際は「心療内科」を掲げていても、心療内科の勉強を専門的に勉強している医師ばかりではなく、
精神科が専門の医師が担当していることもままあるようです。
自分が主体的に医療機関を利用するのだと考えて、一度行ってみてもプラスにはなれマイナスにはならないように思います。
出来ればかかりたくなかった、本当は自分で何とかしたいということをお話されるといいと思います。
先生たちは受け止めてくれると思いますよ。


221.170.241.221 , FLA1Acq221.kng.mesh.ad.jp ,


9 名前:おいで:2006/05/01 18:10 ID:X56e8vms

追加です。

精神科や心療内科(カウンセリングも)が世間に誤解されている部分があると思います。
母が体調を崩して、食べれない、眠れない、でも精密検査をしても原因が分からないということがありました。
その時私は心療内科を探して連れて行きました。
母も最初は抵抗があったようですが、一度行ったら誤解は解けたようですし、何より症状が改善しました。

221.170.241.221 , FLA1Acq221.kng.mesh.ad.jp ,


10 名前:のりふみ@管理者 ★:2006/05/02 08:50 ID:???

石井さん丁寧な講義録ありがとう。
丁度連休ですのでのんびりなさってください。

11 名前:おいで:2006/05/13 00:42 ID:IDSHNmss

第4回(5/9)講義録 担当:尾出由佳

1.前回までの復習
・環境と人とは不可分である。セットで考えていこう。

2.ビデオを見る(先輩調理人が新人に作り方を教える)
・フィールドノートをつける練習。
・ルール:時間―事象(観察した出来事・感想・疑問等)をセットで記録していく。
・今日見る際のポイントは以下の2点。
 @教えようとすること(教えようとしているように見える、知識伝達の場面)
 A能力(できる/できない、上手い/下手のように見える場面)

3.議論
・記録した内容の報告。
・フィールドノートのつけかたについて。
 →記号(人、トピックの種類等)を決めておくと便利。
・ビデオの見えと学校や教室における教授学習場面の違いを考える。
 学校:能力を詳らかにする。⇔ビデオ:出来なさそうなところは手助けする。≒日常
 →発達の最近接領域(Zone of Proximal Development)(ヴィゴツキー)
これは子どもの出来ることのちょっと上を、親や兄弟が足場を作ってやる
  (scaffolding)、支援することで出来るということ指し、
  ビデオで先輩料理人のしていたことは、これに満ちていたといえる。

次回は@『能力という謎』(長崎勉、本郷一夫(編),1998,ミネルヴァ書房)の1章を読む
   Aビデオの続きを見る
です。
みなさん1章を読んできましょう。
61.203.74.222 , FLA1Aac222.kng.mesh.ad.jp ,


12 名前:ありもと@管理者 ★:2006/05/13 05:01 ID:???

尾出さんありがとう。調理室のOJT(On the Job Training)場面、とても
面白かったです。学校に代表されるような制度的な教え学びと
根本から異なるところが重要だと思いました。つまり「ホンモノ」だから
失敗は絶対にありえないところ、とか。皆さんもビデオ撮ってみてください。

13 名前:ひろごん:2006/05/14 09:36 ID:vq3/MFgQ

おいでさん、ありがとうございました。お礼が遅くなりまして申し訳ありません。

>ただ医師も考えがあっての勧めでしょうから、自分にとってプラスになるなら考慮に入れた方が得だと思います。
→ 医師から「恐らく、安定剤を服用すれば症状は緩和されるだろうが、自分は呼吸器科専門なので、
よくわからない分野の薬をむやみに出したくはないから、出さない。
ストレスの原因がはっきりと分かっていて、自分で改善出来ないのなら、
専門の科に行って話しを聞いてもらうだけでも効果はあるはずだ」と、言われました。

>精神科にかかるということに抵抗があるのでしたら、心療内科の方がかかりやすでしょうか。
→ 家の近所に精神病院(当時友人のおじいさんが院長だった)があり、鉄格子の窓から何人も患者さんが
外に向かって雄叫びをあげているのを通るたびに目にし、子どもの頃は怖くて親と一緒でないと通れませんでした。
また、小中高時代の友人のお父さんが精神科医師で、たびたび患者さんから刺された、殴られたという話を
聞いていたので、どうもあまりいいイメージがしません。
さらに、いい加減な理由で精神科医になった友人やかつて子どもが小児科でお世話になった先生の本業が
心療内科だったのですが、お酒が入るとぺらぺらと話してしまうという方だったので、
この領域の医師にあまりいいイメージがないのです。

連休はただひたすら、庭で草をむしり、畑を耕し、ペット(犬・鳩・魚類・虫類)と触れ合いました。
大地や自然からたくさんのパワーをもらって、動植物からの癒しをうけたら、だいぶ症状がよくなりました。

時間が速く過ぎ、人と人との付き合いが薄れている現代社会では、誰もがたくさんのストレスをかかえ、
以前に比べれば精神科にもかかりやすくなり、心療内科を設置する医院も増えてはいますが、
医師のレベルはどうなのでしょうか。
前任校の女性教諭のほとんどが、心療内科にかかっていました。薬を飲むと楽になるからって、
気楽に行っていましたが、薬に頼っていいものなのでしょうかね。
何かとりとめもなく書いてしまいましたが、また是非アドバイスをお願いします。

218.225.61.246 , em246.ade.point.ne.jp ,


14 名前:ひろごん:2006/05/14 09:44 ID:vq3/MFgQ

有元先生へ

心理学初心者のための分かり易いテキストがありましたら紹介してください。
心理学との出会いが、素晴らしい!?T先生だったので、なんか違った方向の心理学を
学んできているような… なので、きちんと勉強しないと、この講義についていけな
いように思えます。 書店には沢山の本が並んでいて、いったいどれを最初に読んだ
らよいのか、分かりません。よろしくお願いします。

218.225.61.246 , em246.ade.point.ne.jp ,


15 名前:ありもと@管理者 ★:2006/05/14 17:28 ID:???

>>14
> 心理学初心者のための分かり易いテキストがありましたら紹介してください。

これは難しい質問でした。しばらく考えさせてください。
というのは、講義で繰り返し申し上げたとおり、講義のテーマは
伝統的な心理学のテーマとはことなるからです。
もしついていけないというようにお感じなら、講義のわかりにくいところを、
ぜひその時々にご質問下さい。ここで質問されても結構です。

マイケル・コールの「文化心理学」は、この講義のテーマを
比較的網羅的に書いたものだと思います。

16 名前:ありもと@管理者 ★:2006/05/17 11:39 ID:???

いつも講義録書記の氏名を忘れるな…。次回は授業開始時に指名してください。

17 名前:ありもと@管理者 ★:2006/05/17 20:32 ID:???

指名でした↑

18 名前:まっきー:2006/05/18 16:17 ID:eCKfhuxQ

第5回(5/16) 講義録 担当:前原まき子

前回の流れをうけて
社会のなかでは「個人の能力」をはっきりと示す場面はほとんどない。
でも、そこには強い「本番性」があるから学ぶことの切実性がうまれる。

それと比較して学校での勉強には、レストランでの学びのような「本番性」
が欠けているのではないかという議論。
ただ学校場面でも、勉強ではなく生活の知恵(スカート丈、革鞄のつぶし方etc)
は、先輩から後輩へと伝承されている。hiddenカリキュラムが存在している。

つまり、学校で子どもが考えているのは勉強よりも生活の中の切実性。
 「自分が何に所属しているか」
所属集団(女子高生、部活etc)のルールが重要なのかもしれない。
じゃあ、学校の勉強に切実性を持たせるにはどうしたらいいのだろうか・・・?

そもそも、「能力」や「行為」という言葉それ自体が個人を想定している
ようにも思える。

社会のなかでの「できばえ」は、「能力」という尺度では測れない「社会
的なもの」である。


次回はMichel Callonさんの文章を尾出さんがレポートしてくれます。









133.34.73.141 , gkr05.edhs.ynu.ac.jp ,


19 名前:ありもと@管理者 ★:2006/05/19 06:19 ID:???

>>18 まっきーありがとう。結構われわれ大事な話をしてますね!
学校も子供達にとってちゃんと切実性のある本番であることの気付きは
とても良かった。べんきょうになりますた。

20 名前:ありもと@管理者 ★:2006/05/25 09:40 ID:???

カロン論文いいですね。軽んずることが出来ない(^_^;)
それがいいたかっただけですが、あのポエジーはいいです。

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