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2007 学習心理学講義(-特論)

38 名前:関口@障害児:2007/06/19 22:59 ID:???

『状況に埋め込まれた学習』講義録 p.89-95

講義録になっていない気もするのですが、せっかくなので
養護学校の職員室での「会話」の一例をご紹介したいと思います。
また、長くなってしまったので分割して書き込みます。

事例掲載にあたり、登場者はベテラン教員と若手教員とし、
会話は簡潔にまとめます。

『美術の時間に非常ベルを押したAさんの事例』

Aさん(自閉症)は穏やかな性格で、いつもは教員の話を聞いて落ち着いて
創作活動に取り組むことができます。しかし、その日は授業開始から10分後に
突然教室を飛び出して、廊下の非常ベルを押してしまいました。

(職員室での会話)
若「突然立ち上がり走って行ったので、止めることができませんでした。
  でも何故?あんなことをしたのでしょう?」
べ「昼休みは何をしてたの?」
若「先週の美術の作品が終わってなかったので早く美術室に行って仕上げていました。」
べ「それで、それは終わったの?」
若「5時間目(美術)が始まる時間になったので、途中でやめました。」
べ「Aさんは引き続きそれをでききると思っていて、さらに完成させたかったのでは…」
若「そうか…急に終わりにされて、新しい課題を出されて…それでパニックに…」
べ「やはり、自閉症は急な予定の変更や、見通しのもちにくい活動は苦手だよね。
  それに、Aさんの意思の表出方法はまだまだ課題があるね。そう言えば、
  以前、街中でパニックになった時、お店の非常ベルを押したことがあるって、
  お母さんから聞いたことがあるのを思いだしたよ。」
若「そうですか…次からは気をつけます。」

122.16.63.187 , p4187-ipbf709hodogaya.kanagawa.ocn.ne.jp ,


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