■掲示板に戻る■ 全部 1- 最新50

2008学校教育総合研究

23 名前:伊藤巧:2008/07/02 22:01 ID:???

遅れました、すみません。学校教育専攻の伊藤です。
6月19日の発表について以下簡単にまとめます。
発表では、社会学の創始者として知られるゲオルグ・ジンメルの
生の哲学者としての側面から、彼の「生の精神化」について
述べさせて頂きました。発表の流れとしては以下の通りです。

・ジンメルにおける、二重性を持つものとしての「生(leben)」の定義
・ジンメルの思想の背景としての当時のドイツ社会の概観
・個性的法則についての言及
・以上をふまえた上での「生の精神化」への照射
・質疑応答、議論

内容について詳しくまとめるよりも、
発表そのものの感想について述べたいと思います。
発表としては、かなりわかりにくいものであったと思いますが、
多くの質問や意見を頂けたお陰で、おおよそ「生の精神化」概念を共有することが
出来たのではないかと思います。
哲学の文脈で書くと、簡単に言えるような事もなかなか難しいというか
厄介な言い回しになってしまいますね。
概念を共有する為にどのように僕自身がインターフェースとしての言葉を
用いることが出来るのか、つまりある言語コードだけで通じる言葉をいかに
一般的な言語に還元してゆくか。
そういった点についてなるべく気をつけながら質疑に答えていたつもりでした。
今後も学問が生き残り、意味を持つ為にはそういった仲介をする立場も
必要だと強く感じているからです。
わかる人だけがわかれば良い、という時代は終わったかなと。
僕は非常に勉強になりました。
「メタ認知」も生の精神化の現れの一つとして、非常にわかり易い概念だなと感じます。
もっと一般化して説明できるように尽力したいです。

218.43.36.224 , p2224-ipbf409marunouchi.tokyo.ocn.ne.jp ,


24 名前:伊藤巧:2008/07/02 22:02 ID:???

続き
今後の研究ですが、まだ構想段階ですが、
ジンメルの「生の精神化」概念を、ハイデガーの存在論の一解釈に結びつけ、
存在論を用いながら、言葉になる以前の世界、経験の世界
(述語的世界、背後的世界)に対して教育哲学的に考えたいです。
そして、その中で同時代性を持つ(ポストモダンに対応しうる)
一つの倫理観を導き出してゆきたいと考えてます。
218.43.36.224 , p2224-ipbf409marunouchi.tokyo.ocn.ne.jp ,


35KB
新着レスの表示

掲示板へ戻る 全部 前100 次100 最新50