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2009 エコロジー@学習院
- 18 名前:名無しさん@有元掲示板:2009/04/29 19:32 ID:b7Fg0TaM
 
-  絵画:塗りたい箇所に必要な絵の具の量が大体わかる。
222.5.62.204 , wb29proxy09.ezweb.ne.jp , 
 
 
- 19 名前:名無しさん@有元掲示板:2009/04/29 20:02 ID:9or3XpbE
 
-  母親は、子供のことをなんでも何故か感じ取っていてくれる。 
 母親にしかできないことだと思います。
210.153.86.3 , proxya109.docomo.ne.jp , 
 
 
- 20 名前:名無しさん@有元掲示板:2009/04/29 23:16 ID:am6oeSh+
 
-  西武新宿線:モーター音で速度がわかる
210.136.161.107 , proxy1127.docomo.ne.jp , 
 
 
- 21 名前:名無しさん@有元掲示板:2009/04/30 00:11 ID:xd1dBwTI
 
-  バレーでサーブの時ボールのどの辺を打てばどの様に回転がかかり、どの様な軌道を描くか
59.135.38.149 , wb32proxy09.ezweb.ne.jp , 
 
 
- 22 名前:大平 意純:2009/04/30 23:56 ID:EbwREBpw
 
-  ご飯200cピッタリ計れます! 
 水泳で速く進むためのタイミングとか波がわかります。
210.153.84.115 , proxy1159.docomo.ne.jp , 
 
 
- 23 名前:名無しさん@有元掲示板:2009/04/30 23:57 ID:iEll1DvA
 
-  バイオリン:ギターと異なりフレット(弦を押さえる目印)がないので、 
 どこを押さえるとどの音になるのかという感覚を覚えなくてはならない。
126.5.5.225 , softbank126005005225.bbtec.net , 
 
 
- 24 名前:名無しさん@有元掲示板:2009/05/01 09:51 ID:L/7US6Yw
 
-  茶道:足が痛くならない座り方とか
210.153.84.22 , proxy1162.docomo.ne.jp , 
 
 
- 25 名前:有元典文@かんりしゃ ★:2009/05/02 22:26 ID:???
 
-  みなさん、いろいろな例をありがとう(引き続き教えてください)。 
 こうした例に示されるように、人間にとっての環境は、万人にとって 
 共通ではなく、行為者の実践上の知識・技能によって見えを変えます。 
 自分たちに必要な情報を読み取れるように、環境をデザインしてきたのが 
 人間です(時計、定規、名前や分類…などなど)。 
 動物と違って、人間はデザインされた現実("デザインド・リアリティ")を 
 生きているのです。 
  
 ここで拙著"デザインド・リアリティ ー半径300bの文化心理学"の宣伝。 
 ■アマゾン:http://www.amazon.co.jp/dp/4779301645 (なか見!検索機能あり) 
  
 書評リンク集(書評を読んでみてください) 
 ■会話分析研究会 
 http://emca.jp/books_m_2008designedreality.php 
 ■中原淳氏ブログ(東京大学) 
 http://www.nakahara-lab.net/blog/2008/12/post_1393.html 
 ■伊藤崇氏ブログ(北海道大学) 
 http://dunloe.life.coocan.jp/finnegans/2008/12/04145633.html 
 ■松嶋秀明氏(滋賀県立大学) 
  http://www.enpitu.ne.jp/usr1/bin/day?id=17107&pg=20081213 
 ■若林康夫氏ブログ(海洋科学高校) 
 http://green-flush.blogspot.com/2008/12/blog-post.html 
  
 
- 26 名前:有元典文@かんりしゃ ★:2009/05/13 13:59 ID:???
 
-  平成21年5月13日(水)第2回講義資料(講義パワポ全テキスト) その1 
 本日の話題は… 
  
 人間にとっての環境の意味や価値は社会文化的であること 
 →拡張された現実 
 →次世代に継ぐための教えと学び 
  
 主体性とは:行為者が行為の原因であること 
 人間の基本的条件:徒手空拳で行為しない。道具・チームに頼り、頼るための道具・チームを作ってきた。 
 このことは、私たち人間の主体性が特別な、集合的なものであることを示している。 
 全く行為者だけでは、行為の原因となり得ない。私たちの行為は万事が人工物との不可分な一体化を前提としている 
  
 思考実験1 
 頁番号が発明される以前の書物の「読みさし」はどう記憶されたか? 
  
 私たちの行為は万事が人工物との不可分な一体化を前提としている。 
 なぜメモを取ろうとするか?手元にメモがなければ? 
 紙が未発明なら? 
 文字がなければ? 
 →歌ったり踊ったかも 
  
 歌って覚えるデモンストレーション 
  
 Mnemosyne ムネモシュネ 
  
 時間も距離も遠く離れた、いつかどこかの誰かが編み出した知恵と、私たちはいま・ここで分業している。 
 いまこの瞬間のこの作業、ものを書いたり、話したり、何かを作ったり、そうした全ての瞬間の背景に、歴史的な技術の洗練が隠されている。 
  
 ひとりぼっちに見えても集合的な存在(アンサンブル)であることが人間の基本的条件 
  
 「社会文化的サイボーグ」 
 私たちは皮膚の外の世界の人工物と一体化し、知識・技能をインストールされてできあがったサイボーグ。このサイボーグは社会文化の力を当て込んで設計されているので、社会文化から離れて自律はできない。 
  
 例えば駅前の大手珈琲チェーンで。 
 横浜駅前Sタバ。最大時間あたり17名の店員で約250人の顧客の約300個の注文をこなす。通常メニュー40品目、それに加えて「カスタマイズ」。極端に複雑で極限的な作業を、熟練した職人ではなく時間単価の安いバイトを使い、限定された人数で効率よくこなさなくてはならない。 
  
 例「ショートソイ・エキストラホットラテ」(「ホットのショートサイズの豆乳で作る77度に近い熱めのラテ」と「コール」。 
  
 コールを受けた従業員は、ショートサイズのカップを8種類のカップから選び、「Milk」の欄に「S」(ミルクを豆乳へ変更)、「Custom」に「XH」(ミルクを普通よりも熱め)、「Drink」に「L」(ラテ)と即座にサインペンで記入する。 
  
 従業員は長期記憶を用いていない。短期記憶が消えてしまわないその間に、オーダーの内容をカップにチェックして外在化し、頭に掛かる認知的負荷を軽減する。 
 
- 27 名前:有元典文@かんりしゃ ★:2009/05/13 14:00 ID:???
 
-  平成21年5月13日(水)第2回講義資料(講義パワポ全テキスト) その2 
  
 実験1 オーダーされたドリンク名を10個、順番通り答えてください。 
  
 実験2「次にカップを見て、オーダーされたドリンク名をもう一度10個順番に答えてください。」 
 3名ともがオーダーされたドリンク名を全て順番通り正確に回答した。 
 こんなことはばかばかしいほど当たり前? 
 では逆に、なぜ記憶実験や学校では、わざわざ私たちの日常の当たり前の工夫を停止するのか。 
 当たり前の工夫を停止することで一体何を試しているのだろうか? 
 人間は自分の頭で憶えておくことが苦手なので、かわりに紙カップに憶えさせ、社会文化的な注文記憶サイボーグになったのである。 
  
 思考実験2 
 あなたのバイト、部活、サークル、家庭でのこうした「認知的負荷の低減」の例を考えてみてください。 
  
 ヴィゴツキー→私たちのこころは社会の諸関係のアンサンブル(総体) 
 珈琲店で見られた主体性、自律性 
 =道具に頼り、仲間に頼り、ルールや制度に頼ってそれらのアンサンブルとして成り立っていた。 
  
 私たちはことばをも含んだ人工物をもって環境を表現する。 
 そうした人工物なしに、いま・ここでの私たちの思考はない。 
 人工物の制約の中で人間にとっての環境の本質は成立する。 
  
 思考実験3 
 「犬」という単語を用いずに犬を人に伝えるには? 
  
 私たちは社会の中でうまれ文化の中で継承されてきたさまざまの人工物を用いて世界を作り上げ、主体性を形づくり、そして世界を経験している。 
 環境とは?:距離とは?高さとは? 
 手元にあって利用可能な人工物ひとつで、私たちの内なる「意図」や「計画」「欲望」は変わってくる。 
 人工物:「携帯電話」 
 →計画:「待ち合わせ時間場所のルーズな決定」 
  
 人間にとっての現実は 
 デザインされた現実(designed reality) 
 デザイン→今ある現実に人間が手を加えること。活動のための環境の改変 
 自然の人工物化/人工物の再人工物化≒artificialize 
 デザインとは「対象に異なる秩序を与えること」 
 人間にとっての環境は文化的にデザインされている。 
  
 100円のビーチサンダルは私たちの知覚可能な環境の意味を変える。 
 人間というハードウェアの限界を変え、炎天下の砂地を歩行可能な場所として知覚させる! 
  
 運命を再デザインする 
 人間の可能性: 運命的なことはデザインで変わり得る(100円で足裏の耐熱性能を向上) 
 そもそもdesigned realityを生きているのだから、realityはまた再デザイン可能なはず 
 生命維持可能な環境とは? 
  
 獲得形質は遺伝しない。 
 自分たちの世代のたくわえを次世代に伝えるには、世界の見え方を伝承するための特別な実践が必要 
 ↓ 
 その特別な実践のことを私たちは「教育」と呼んでいる。 
 自分たちの世代の世界の見えを次世代に伝え、この世界の見えを「再生産」するために、私たちは教えと学びという営みを必要とする。 
  
 動物とは違う<拡張された現実>を生きる以上、動物とは異なる後天的な伝承のプロセスを種として必要とする 
 種の存続の基本条件として学習のプロセスを埋め込んだ存在が人間 
 なぜ学ばなければならないのか、子供や初心者は問うだろう。それは人間を維持するため。 
 ↓ 
 人間としての環境の知り方を維持していくため 
 
- 28 名前:有元典文@かんりしゃ ★:2009/05/13 14:02 ID:???
 
-  平成21年5月13日(水)第2回講義資料(講義パワポ全テキスト) その3/3 
  
 応用編(他者という環境) 
 社会的動物である人間にとっての一番の環境は他者、社会 
 他者とは?→自分ではないこと。コントロールできない身体。 
  
 実験1 
 隣の人と目を見て握手してください。 
 隣の人が誰か(知人?知らない人?)&握手をしてどう感じたかノートに記述 
  
 他者とは、友達とは、家族とは… 
 属性が明示されているわけではない 
 一定のルールを実践している 
  
 実験2 他者にする、他者になる 
 他人相手にしてはいけないことを思いつく限りノートに列挙してください。例:じっと見る、触る 
  
 「他人」化の実践 
 関係を実践する 
  
 実験3 恋愛とは? 
 恋愛関係にあるとはどのような行為をすることか、またしないことか。文化的ルールを列挙してください。例:好意を伝える・接触しても避けないetc 
  
 まとめ 
 ひとは社会の中へ、すでにデザインされた世界の中へ、その後継者としてあらわれる。ルールとふるまい、意味と価値がすでにひとびとによって運用されているその途中からに参加する。初心者や新入りも同じこと。かれらの参加を待ち構える世界は、既に先達の実践によって秩序だっている。 
  
 私たちがデザインド・リアリティと呼ぶのは、こうしてひとびとの実践によって維持され、再生産されている秩序だったこの世界のことである。だから、ひとびとの日々の実践と教え・学びは不可分なことである。生きていくことは、人間にとってはすなわち、教えたり学んだりすることなのである。 
 以上 
 
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