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2006 学習動機づけ論

1 名前:有元典文@管理者 ★:2006/10/04 10:08 ID:???

後期水曜2限学習動機づけ論の連絡、質問、コメント、対話用に。

2 名前:ありもと@管理者 ★:2006/10/04 10:09 ID:???

2005年度記録 http://www.psy.edhs.ynu.ac.jp/bbs/test/read.cgi/arimoto/1113274810/l50
2004年度記録 http://www.psy.edhs.ynu.ac.jp/bbs/test/read.cgi/arimoto/1081824309/

3 名前:仲里歌織:2006/10/04 11:36 ID:E4qs8ZhM

2006年10月4日(水)
第1回:イントロダクション
配布物:2004年度期末試験(掲示板URL付き)
連絡事項:週1回は、掲示板見るように!
     授業はディスカッション中心に。
     状況的学習論について扱う。(学習は、個人の中に知識や技能が入ること
     と定義されているが、「個人の変化ではなく社会的変化」に注目します!)
授業の目指すところ:教育に役立つ知識にします!
          「学ぶ・能力を発揮する」ということは、個人だけでは成り立たない
          ことについて考え、子どもの学習に活かせるように。
133.34.236.37 , pc-p007.ipcf.ynu.ac.jp ,


4 名前:ありもと@管理者 ★:2006/10/04 16:04 ID:???

>>3 はい、仲里さん、さっそく有り難うございます。
質問、コメント等もいつでもどうぞ>みなさん

5 名前:佐藤和幸:2006/10/12 00:45 ID:dQXcHw2E

第2回講義録は「デザインされた現実」です。
人間の心はそれ単独で成り立っているものではなく、
社会や文化と一体になっているということでした。
Vygotskyの「人間の心理的本性は、社会的諸関係の総体」といったものは、
人の心は社会の写像であるということを意味しています。
また、主体が知覚物を見ようとするとき、その知覚物を直接見ることは出来ず、
常に人工物を経由して対象を見ているのだとお話もありました。
私たちが用いている言語も、何千年もかけて築き上げられたものであり、
そこにもまた媒介しているものがあります。Hutchinsの機能システム論にあるように、
個々のものではなく、全体としてシステムが機能しているということでしょう。
人間の心もまた自分で全てを思い、決定しているかのようで、
実は色々なところから様々な影響を受けており、具体的なシステムと一体となっているということです。
講義を通して、個人的にはVygotskyの三角形を用いた説明に
興味を持つことが出来ました。三角祭りです。

遅くなってしまいすいませんでした。
ご指導よろしくお願いします。

59.85.128.90 , 90.net059085128.t-com.ne.jp ,


6 名前:ありもと@管理者 ★:2006/10/12 09:13 ID:???

>>5 和幸くん、ありがとう。△祭にようこそ。

7 名前:三輪なつみ:2006/10/18 21:39 ID:8ITK4ipI

2006年10月18日(水) 第3回
第3回目の講義は先週勉強した「機能システム」の続きです。
船が好きなチョビヒゲおじさん、ハッチンスの「fix cyxle(3分に1回行われる船の位置決め)の研究」を紹介してもらいました。

船乗りたちは、6人で船の位置決めをします。
その6人には測定係や読み取る係、プロットする係などそれぞれ役割があり、
6人で情報を変化させながら伝播し、3分という短時間で位置を決めているそうです。
このシステムから、「個人の頭の中の神秘を探らなくてもシステム内の情報の移動で認知過程が分かる」こと、
つまり、「船を動かしているのは個人ではなく全体のシステムの組み合わせである」
という当たり前だけど誰もつっこまなかった「現実」について、ハッチンスは指摘しました。

実際に船乗りがグループで行っている、「3分で1500ヤード進む船舶の速度は何ノット?」という問題に挑戦しましたが、
紙と鉛筆を使うだけでは5分もかかってしまい、とても3分ではできませんでした。
電卓を使うと少し楽になりましたが、やはり紙と鉛筆は必要です。
一歩進んで「ノモグラム(計算済みの表)」を使えば、2つの数値を打ち込むだけでできます。
さらに進んで船乗りが使っている「3ミニッツツール」を使えばもっと楽に答えが出ます。

紙と鉛筆→電卓→ノモグラム→3ミニッツツールと文明は進みました。
「文明の負荷」が高まる(文明が進歩する)ほど、「個人の負荷」は減っていきます。
逆に言えば、個人の負荷を減らすために、文明は進歩してきました。

しかし、この流れに逆らって個人の負荷を高める場所が世の中には存在します。
「学校」です。
なぜ大人になってもめったに使わない技能をたたきこむのでしょうか。
なぜ学校では「個人の負荷を分散している社会」に逆らっているのでしょうか。
今後の講義では、この点について話し合っていきます。
また、「できない子」がいるのは個人の問題か、社会の問題かという点についても考えていきます。

ちなみに私はマニュアルで免許を取りました。
「かっこいいから」という理由でしたが、AT車に乗ってもタコメーターの意味が何となく分かるのが嬉しいです。
原理を知ることは必要ないかもしれませんが、とても楽しいことだと思います。
133.34.236.77 , pc-p047.ipcf.ynu.ac.jp ,


8 名前:ありもと@管理者 ★:2006/10/20 08:01 ID:???

>>7 三輪さん、なんだか楽しい講義録をありがとう。
おまけにうまくまとまっています。
タコメータの件は興味深い。AT車だとエンジン回転数の原理が
分かっていても特に操作のしようがないですよね。自動ですから。
じゃあ何故タコメータをつけるのか??Excelで計算すれば済むのに
四則演算を習うことと関係あるかな。ワープロしか使わないのに
書き順を習うことと関係あるかな。考えてみてください。
俺も考えてみます。

9 名前:ありもと@管理者 ★:2006/10/20 08:03 ID:???

ハッチンスの個人頁。随分渋いおっさんになってました。
http://hci.ucsd.edu/hutchins/

10 名前:柏原祥子:2006/10/26 02:24 ID:AuwsacJ+

2006年10月25日(水)第4回
今回は機能システムの続き「ハイブリッドな集合体」でした。
鋤という人工物はハイブリッド・コレクティブつまり集合体であるということをカロンは考えました。

鋤は土を掘りおこす道具ですが、これは農夫だから道具と言えるのです。
これが鍛冶屋にとっては作る対象となります。
つまり、「鋤」が自分が誰であるかに影響を与えています。
また、「鋤」があるかないかで、規模、計画性、知識、技能など鋤を取り囲む世界の
見え全てが大きく変わります。
窓ガラスでも同様に考えることができます。窓ガラスを見て、
「この成分はなんだろう?」と考える人は窓ガラスを作る人でしょう。
「汚れているな〜」という人は清掃の人でしょう。
つまり窓ガラスが何に見えるかで、「私が誰であるか」が決まるのです。

主体と対象の間には媒介となるものが存在しているのです。
△祭りの始まりです!

先週の続きでAT車とMT車についてもハイブリッドな関係を考えてみました。
MT車にはギアチェンジ、クラッチなどAT車にない特徴があります。
(私はAT限定なので半分知ったかですが。)
この2つの主体は誰か、活動の対象はどのようかみんなで話し合いました。
ATは主体性が反映されにくい。
MTは主体性が強く反映され、その意図が伝わりやすいという意見が出ました。
この意図というのも意図がわく/わかない、種類、自分に何ができるかなど道具によって決まるのです。
意図すらも道具に影響受けるのです。
なぜ手間のかかるMTを乗るのか?これは自分が誰であるか、何ができるかを表現しているのです。

今日のまとめとして「道具が誰であるかを決める」という言葉が降臨しました。

私も隣で運転する人がMT車を上手く乗り回していたらかっこいいと思います。
遅くなりました。よろしくお願いします。
61.211.15.182 , pd30fb6.ykhmac00.ap.so-net.ne.jp ,


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