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2007 学習心理学講義(-特論)
- 1 名前:有元典文@管理者 ★:2007/04/09 15:51 ID:???
 
-  院 学習心理学講義の連絡、講義録、コメント、質問、対話用。 
  
 2005年度記録 http://www.psy.edhs.ynu.ac.jp/bbs/test/read.cgi/arimoto/1113274990/ 
 
- 52 名前:学校教育臨床分野M1海原美香:2007/07/10 10:32 ID:???
 
-  上の名無しさんも、私です。学校教育臨床分野M1の海原です。 
 書き込みが遅くなってしまい、すみません。ご指導、ありがとう 
 ございました。 
 書きながら考えたのが、レヴィ構造での暗黙の思考の活動の痕跡 
 の捉え方です。学校で、例えば学力や知能など、そのきちんとし 
 た具体的な定義は知らないかもしれないのに何となく使用してい 
 る言語があると思います。目に見えないけれど、それは確かに生 
 活に影響しており、我々が試験など、レヴィの捉え方のようにあ 
 る条件からの一側面を見て、それがその子の学力の全てだと思っ 
 ているものではないでしょうか。そして平均値を算出するなど、 
 個々を1つのクラスとして遠くから見る面もあると思い、学校で 
 はレヴィ構造に近いものがあるかもしれないと考えました。 
 しか、欲張りかもしれませんが私は対立しているどちらも臨機応 
 変に使っていくのがよいかと思います。2つの対立など、同じ対 
 象をみているのに別々の異なった見方があるのは面白いと感じま 
 した。 
 
133.34.235.143 , pc-j013.ipcf.ynu.ac.jp , 
 
 
- 53 名前:「弱い方略」小清水宣雄:2007/07/10 16:39 ID:???
 
-  第9回講義録 7月3日 
 『状況に埋め込まれた学習』p139−p147 
 W 失われた実践−行為者の抹殺と再導入 
 遅くなって申し訳ありません。 
 講義では「観察者の視点の問題」がクローズアップされた 
 と記憶しています。「何を、どう観察するか」という、観 
 察のテクノロジーについて有元先生からお話がありました。 
 「次回星座の論文あげる!」とのことでした・・・。 
  
 □本文について(「弱い方略」でまとめたレジュメを参考 
 にしてください) 
 ・レヴィ=ストロースの構造主義的な手続きに対する批判 
 p141.l6 
  見たいものを見てまとめるだけ。/見ようとしたら見え 
 るだけ。/観察者の目論見とセットになって、見えないも 
 の、見なくていいものを可視的にしているだけ。 
 【観察者の視点の問題】 
 ・しかし・・・「構造化された側面が見出されるのは否定しが 
 たい事実」p142.l1であって、問題は「対象の構造的把握が 
 可能となるとすれば、それはどういう条件下でなのか、と 
 いう点を明確にすること」(p142.l2)で、「構造の問題は、 
 無意識におけるある抽象化された原理の問題ではなく、社会 
 的実践の様々な表出の問題」(p142.l7)ということになる。 
 
59.143.59.133 , KHP059143059133.ppp-bb.dion.ne.jp , 
 
 
- 54 名前:「弱い方略」小清水宣雄:2007/07/10 16:40 ID:???
 
-  長すぎました。続きです・・・ 
 ・そこで・・・ 
 社会的行為者を議論の中心に再導入すると 
 「心的構造という概念の中の社会的活動の、相互に異なる諸 
 相が見えてくる」(P142.l9)ので、「心的構造のかわりに社 
 会的行為者というものを分析の中心におき、彼らの実践的な 
 活動というものを軸に分析してみると、心的構造という発想 
 を支える暗黙の前提を、言わば再文脈化する事が可能になる」 
 (p143.l9) 
  ↓ 
 社会的行為の全体的スペクトラムの「何処に焦点を当てるか 
 によって、構造的なパターンがどのレベルで観察可能になり、 
 それが社会的行為との関係でどう位置づけられるか、再文脈化 
 可能になる」(p144.l14 ) 
 つまり・・・ 
 ◎「構造的パターンを社会的実践の文脈の中に置き換えてやる 
 事が大切」(p146.l9) 
  「構造として見る」のと同時に「個別のケースを見る」こと 
 が大切ということ。 
  EX)ADHDの子 
     構造として見る(=診断名を先行させる)と、関わる 
 担任としては心の構えができてある意味対応が楽になる。しか 
 し、ある種のレッテル張りになり、個別のケースを見失う可能 
 性がある。 
  
  
 □「星座の論文」について 
 「星座コンストレーション」? 
  星座とは、人間的、文化的なフィルターを通し図形を見て 
 いる(本物ではない)ものであり、人間は星座づくりを組織 
 的に行っている。(オリオン座 = 酒桝座  同じもの)
59.143.59.133 , KHP059143059133.ppp-bb.dion.ne.jp , 
 
 
- 55 名前:有元典文@管理者 ★:2007/07/11 07:21 ID:???
 
-  >>51-52 海原さん、>>53-54 小清水さん、どうもごくろうさま。 
 解説は本文より簡単であるべきですよね(^_^; 
 レイブ&ウェンガーが取り上げていない人類学の歴史花盛りで 
 より混乱を深めたかも…。人の行為を司るものがなんなのか、 
 社会の構造なのか、心理なのか、この興味を人間はずっと 
 考えてきたのですね。そのこともおもしろいことです。 
 
- 56 名前:会津 律治:2007/07/18 01:08 ID:8Dkphcm2
 
-  Y 正統的周辺参加と実践共同体 
 ◎レイヴとウェンガーのこの本の主題は、社会的実践こそが目的とされる議論の中心であり、 
 構造も認知もそれから不自然に分離させて研究することは出来ないとする研究である。 
  
 ◎レイヴとウェンガーは徒弟制をヒントに「実践共同体」=社会的実践を、 
 そこへの参加の過程という形で定式化した。 
  
 ◎実践共同体は−前もって「構造化」されている。 
 1. 実践活動を行う他の行為者間の構造(徒弟仲間や古参者、親方) 
 2. 実践活動に直接関係する、道具を含んだ空間の物理的な配置(道具のオープン性、 
 道具や親方の作業へのアクセス性)二つの構造は密接な関係があり、 
 齟齬→実践共同体の効率が不安定になる。 
  
 ◎徒弟制は継続的学習の場であり、穏やかに変化する環境の中で社会構造の再生産を行い、 
 緩やかな向心的運動は、新参者から親方に向かう螺旋であるといえる。 
  
 ◎行為者 ― 道具 ― 実践 (分離不可能) 全体的な配置を次第に構成 
  → 道具は「透明」になっていく。 
 ◎道具の透明性の持つ二重性格 
 (不可視性と可視性、盲人の使用する杖と杖の先の路面状況把握の関係) 
  
 ◎社会的実践と言語の問題行為者の実践について語る構造と社会的活動形式は別に捉える 
 身体化された暗黙知―熟練者も上手く言えない、却って極めて図式的な説明になる、 
 実践活動のプロセスの中に埋め込まれた(沈黙を含んだ)発話の諸機能を分析する。 
  
 ◎徒弟制的な知のあり方と学校教育のそれの違い(例えば学習の動機についての問い) 
 暗示的に示している 
 ☆有元先生:学校もまた、実践共同体の場である。 
  
 ◎終わりに 
 「状況的学習」論 = 従来の認知研究、あるいは熟練の心理学と社会的再生産を結ぶ 
 新たなコンフィギレーションの一つの結束点を象徴している。 
  
 ※引越しのため、本を荷造りしてしまい、書き込みが遅くなった事をお詫び申し上げます。 
 
222.13.35.37 , P222013035037.ppp.prin.ne.jp , 
 
 
- 57 名前:名無しさん@有元掲示板:2007/07/18 02:24 ID:Vq80P+VA
 
-  第10回 講義録 7月10日 
 『状況に埋め込まれた学習』p147−p155 
  
 X 構造と学習する身体 
 現代の社会科学の課題は、構造性と即興性の両面の解明であるという問題提起 
 から、社会学者のブルデューを紹介し、彼の考えるハビトゥスの概念を中心に 
 問題に迫ろうとするのがこの章である。 
  
 議論の中心点は、「構造化された構造であると同時に構造化する構造」であった。 
 授業中に様々な意見が出て参考になりました。その中で分かりやすかったのが、 
 「人がやっている事を自分がやる」→「やっている事をみんながする」 
 そのように考えるならば、正統的周辺参加は、ハビトゥスに似ている。 
 上記のような考え方をすると確かに捉えやすくなったような気がします。 
  
 ○構造性と即興性の間の関係をどうみるかとう問い 
             ↓ 
 ドレイファスのいうエキスパートレベルにその熟練度が高まっている必要がある 
 (そこでは環境との相互作用は既にそれを一々意識する必要がないくらい円滑に 
 行われる) 
            ↓   ↓ 
 ○熟練の達成を可能にする条件とは一体何なのか 
           ↓   ↓   ↓ 
 ドレイファスもブルデューも結局は解決できない。 
  
 書き込みが遅くなりまして、申し訳ありませんでした。 
 ハビトゥスという言葉が曖昧で分かりづらかったので、「最新 教育キーワード」 
 2007年に載っていた説明を載せておきます。 
 ハビトゥスとは、「日常生活で行為や態度を習慣化し、その結果、日常生活そのもの 
 を自明視させる資質の総体。それは、意識上に上ることもない。なぜなら、それは 
 身体化されているからである」 
 今回の発表で、様々な学者の名前や考え方が紹介されており、難解に感じまし 
 たが、発表をおえて少し理解できたように感じます。ありがとうございました。
218.110.16.96 , p6e1060.kngwnt01.ap.so-net.ne.jp , 
 
 
- 58 名前:学校教育学専攻 M1 井:2007/07/18 02:26 ID:Vq80P+VA
 
-  すいません。名前書き忘れました。井でした。。
218.110.16.96 , p6e1060.kngwnt01.ap.so-net.ne.jp , 
 
 
- 59 名前:書けませんよ。。。:停止
 
- 真・スレッドストッパー。。。( ̄ー ̄)ニヤリッ
 
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