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2008 教育の心理学
- 42 名前:依田康孝:2009/01/31 19:22 ID:???
 
-  続き 
  
 ●心理´(しんりダッシュ) 
 行為´(こういダッシュ):あるコト・モノのデザインによって変化した行為のこと 
 【例】 
 ・ページ番号のある本とない本では結果は同じであるがプロセスがまったく異なる。 
  ページ番号という人工物に助けられた記憶は「記憶´(きおくダッシュ)」 
 ・履物を履いて裸足では歩けないところを歩くことは「歩行´(ほこうダッシュ)」 
 ・試験を前提とした講義の記憶は「記憶´(きおくダッシュ)」 
 ⇒すべての人間の行為は人工物とセットになった「行為´(こういダッシュ)」だと言える。 
  
 文化と深く入り交じった集合体の一部として考える(文化心理学の流儀) 
  
  
 ●学校環境をデザインする 
 小学校とは児童が同じ目的のためにではなく、同じ学区というただそれだけのために集められた集団。 
 よって教える側にとっても、学ぶ側にとっても難しい環境である。 
 だが、それだけにそれらがひとつになることができたなら、素晴らしいことであるといえる。 
  
 ●運命を再デザインする 
 ・道具や制度やチームといった人工物と不可分性な一体となり、複雑さを手なづけ、 
 その場に新しい秩序は人間の可能性である。人間は運命的なことをデザインで変わり得る。 
  
 【運命の再デザインの例】 
 ・100円でビーチサンダルを買えば、足裏の耐久性能を何倍にもすることばできるということ。 
 ・人間夜遅くなると最後には何も見えなくなってしまうという人間の運命を、 
 たいまつ⇒蝋燭⇒提灯⇒ヘッドライトなどの人工物が変え、集合的に人工的夜行性動物となった。 
  
 ⇒私たちはデザインされた現実を生きている。 
 それはまた、再デザインが可能な現実でもあり、再デザインは常時進行中である。 
 人間は生まれつきのカラダから遠くまで来てしまった後戻りのできない生き物。 
 
219.118.65.85 , ft-1622.tokyo.ip-link.ne.jp , 
 
 
- 43 名前:有元典文@管理者 ★:2009/01/31 19:42 ID:???
 
-  >>41-42 依田さん、講義録ごくろうさま。 
 こんなにたくさん引き写さなくてもポイントだけ書いて頂ければ結構です。 
 またレジュメの抜き書きよりも感想を付け加えて頂いた方がありがたいです。 
 今後のかたヨロシク。 
 
- 44 名前:大島美音:2009/02/08 15:50 ID:8pMLtAEk
 
-  第14回講義録 
  
 ◆配布物 
  ワークシート12 
  
 ◆内容 
 ○ナチュラリゼーション:対象の属性を自然に起源を持つ絶対的なものと捉えること 
 [例] 「女は女らしく、男は男らしく」 
 だが実はこのような性差も、色々な工夫により形成されている。(例えば、全員坊主にしたら、男と女の区別は非常につきにくい) 
 “〜らしい”は、自然を過大視し過ぎた結果である。 
 ○獲得形質は遺伝しない。これは人間の基本条件である。 
 教育とは、“自分”のためではなく、“人間を維持する”ために行われている。 
 ○「学習とは、参加である」 
 学習とは、“教えてもらうこと”ではなく、 
 “そのメンバーの中でおかしくないように参加すること”である。 
 ○スピノザ ・・・「人間は神の一部であるから、自己意識などない」 
 ・世界がコントロールしている→スピノザ説 
 ・中枢がコントロールしている→心理学的 
 ○理性なき知性 
 単純なセンサーの層を組み合わせていくだけで、相当に知能があるように見えてくる。 
 ○文化とは現実の見え方のデザインである。 
 →携帯電話があれば、湘南新宿ラインがあれば、○○があれば、「距離」というものに対する概念は変わってくる。 
 外とのやりとりなしで、独立したものにはならない。 
 
114.48.63.55 , EM114-48-63-55.pool.e-mobile.ne.jp , 
 
 
- 45 名前:大島美音:2009/02/08 15:54 ID:8pMLtAEk
 
-  つづき 
  
 ◆感想 
 「なぜ学ばなければならないのか」という問いの答えについて非常に納得しました。 
 でも、子どもに学ぶ理由を尋ねられて 
 「自分のためではないよ」といきなり答えるのは微妙ですよね・・・ 
  
 あと、「学習=参加」についても納得しました。 
 日常生活の上では、学校での勉強よりも、参加を学ぶことの方が明らかに多いし、 
 参加を学ぶことは人間として不可欠だと感じました。 
 スピノザの論については興味深かったので、春休みに入ってから自分で調べようと思います。 
 あと、アヤツリ人形・カラクリ人形の例も、分かりやすいし面白かったです。 
  
 全体的に、人間というもののデザイン・再デザインの構造には納得が出来たし、 
 そういったことを考えながら生活をすると、様々なものへの見方が変わると思います。 
  
 興味深い授業でした。ありがとうございました。
114.48.63.55 , EM114-48-63-55.pool.e-mobile.ne.jp , 
 
 
- 46 名前:有元典文@管理者 ★:2009/02/09 08:49 ID:???
 
-  >>44-45 大島さん、まとめと感想をありがとう。講義全体がよくまとまりました。 
  
 > でも、子どもに学ぶ理由を尋ねられて 
 >「自分のためではないよ」といきなり答えるのは微妙ですよね・・・ 
  
 たしかに。先生がそんなことを言い出すとなんか全体主義の匂いがしますね。 
 でもだんだんとそれを分かってもらうように、教えていけたらいいです。 
  
 「学習=参加」についてはレイヴ&ウェンガー「状況に埋め込まれた学習」が 
 バイブルです。多少1人ではよみにくいかも。いつでも聞きに来てください。 
 スピノザについては上野修「スピノザの世界」講談社がよい入門になります。 
  
 それでは半期ありがとうございました>all 
 
- 47 名前:書けませんよ。。。:停止
 
- 真・スレッドストッパー。。。( ̄ー ̄)ニヤリッ
 
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