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2010教育の心理学
- 1 名前:有元典文@かんりしゃ ★:2010/10/04 09:16 ID:???
 
-  後期・月曜2限「教育の心理学」講義録及び連絡事項・対話用 
 
- 2 名前:有元典文@かんりしゃ ★:2010/10/04 09:18 ID:???
 
-  過去スレ 
 2009年度記録 http://cgi.arimoto.com/bbs/test/read.cgi/lecture/1255687305/ 
 2008年度記録 http://cgi.arimoto.com/bbs/test/read.cgi/lecture/1223249491/ 
 2007年度記録 http://cgi.arimoto.com/bbs/test/read.cgi/lecture/1191188541/ 
 2006年度記録 http://cgi.arimoto.com/bbs/test/read.cgi/lecture/1159674622/ 
 2005年度記録 http://cgi.arimoto.com/bbs/test/read.cgi/lecture/1129502298/ 
 2004年度記録 http://cgi.arimoto.com/bbs/test/read.cgi/lecture/1096356197/  
 
- 3 名前:南里 和沙:2010/10/07 00:26 ID:???
 
-  ◆第一回講義録 
 ●配布物 
  過去の試験問題(教科書販売のお知らせ) 
  
 ●本日の目的 
 ・ガイダンス 
 学校の仕事とは何だろうか。 
  
 ・学校は元々、子ども達の知恵比べをする場所ではない。 
  次世代を担う子ども達に 
  社会へ出るためのタートラインの平等を保障する制度である。 
  
 子どもは「タブラ・ラサ=白紙」である。 
 社会に出るためには、教え、育てる必要がある=教育 
  
 教育は人間という種を再生産する為の重要な要素である。 
 人間は、動物とは違い、生得的なもの以上のことが出来るようになる生物である。 
  
 ★学校のミッション 
  授業と諸活動を通して、未来(卒後)の自分を構想し、 
  実現するための資質・能力をやしなう場所。 
  
 →このような目的意識を持って、学校の課題はこなすことが大切である。 
 ただ、ゲームのように課題をこなしていても、何も身につかない。 
 目的意識を持たせるためにも、授業は、始めに目的を明確にすることが望ましい。 
  
  
 ●「学校のミッション」はすべての学校で実行され、 
   すべての子どもに享受されているか。 
 →NO 
 ・課題集中校:学校という制度を維持することに比重が高く置かれていることがある。 
 ・商業高校:技能・訓練重視。ある意味、将来役に立たせるという目的を達成している 
  
 ・生徒の成績の正規分布は、つりがね型となっている。 
  上位70%は「学校のミッション」を達成しうる生徒であるが、下位30%は達成することが困難である(例:課題集中校)。 
  
 ☆「教育の心理学」は、当たり前となっている学校制度の枠を 
   もう一度見つめなおし再定義し直す為の授業である。 
  
 感想 
 空気のように当たり前となっている学校制度を、さまざまな視点から見つめ直す授業。 
 これからの授業がとても楽しみです。 
  
 生まれてすぐに、動物は自分の力で立ち上がるのに、 
 人間は何年も親に庇護され無ければ生きていけない。 
 人よりも動物のほうが優れているのか、人は何のために「タブララサ」の期間があるのか、 
 つい深く考えてしまいました。
124.212.151.69 , KD124212151069.ppp-bb.dion.ne.jp , 
 
 
- 4 名前:有元典文@かんりしゃ ★:2010/10/12 20:19 ID:???
 
-  >>3 南里さん、丁寧な講義録ありがとう。 
  
 > 人よりも動物のほうが優れているのか、人は何のために「タブララサ」の期間があるのか、 
 つい深く考えてしまいました。 
  
 まったくこれは人間に関する一番深い難問だと思います。 
 この答え探しが、いろいろな学問のひとつの動機といってもいいです。 
 動物は生まれたままで素晴らしいのに、人間はなぜ? 
 でも人間の生まれつきではない素晴らしいものを思い起こすと、 
 後天的な学習の素晴らしさが少し理解できるのです。 
 絵画や小説、演劇、自転車、電球、天気予報、抗生物質…etc 
 素晴らしくないものも同時に生み出してしまうのが問題ですけど。 
 
- 5 名前:有元@かんりしゃ ★:2010/10/12 20:21 ID:???
 
-  「教育の心理学」教科書販売のお知らせ 
 教科書を下記の予定で出版社から人が来て出張販売します。 
 税込み2310円のところ1900円に割引になります。 
  
        記 
  
 日時	10月18日(月) 2限講義冒頭 
 書名	「デザインド・リアリティ−半径300bの文化心理学」(北樹出版) 
 価格	1900円(書店では2310円、生協では一割引) 
 以上 
  
 
- 6 名前:有元@かんりしゃ ★:2010/10/13 18:00 ID:???
 
-  --==# 教室変更 #==-- 
  
 現 8-107→ 変更後 7-103 
  
 プロジェクタが使える教室に変更しました。 
 お友達にも周知よろしくおねがいします。 
  
 
- 7 名前:下田愛:2010/10/21 09:00 ID:trIURg6M
 
-  ◆10/18 第二回講義録 
 ●教科書販売 
 ●配布物 
 ワークシート01 
 ●前回振り返り 
 ・『なぜ人間はタブララサで生まれてくるのか』 
 …生まれつきでない素晴らしいものを得るため? 
 ・タブララサとは…経験主義の考え方から。 
 心理学的にはタブララサは全くの白紙ではなく、人間は生得性と経験で合成されていると考えられる。 
 ●学校の使命: 
 授業と緒活動を通じて、未来(卒後)の自分を構想し、実現する為の資質・能力を養うこと。 
 学習の転移(transfer)が学校の前提である。 
 ●未来の(生活の質を良くするための)ツールとして: 
 小中学校の学習指導要領から“転移させる力を育てる”と読み取ることができる。 
 ⇔しかし、実際の授業で学校で学んだことを学校の外で生かすことを目指せているのかは疑問である。 
 ex)中学校理科…物理と後部座席シートベルト 
 小学校…算数とパチンコ 
 
210.153.84.110 , proxy1148.docomo.ne.jp , 
 
 
- 8 名前:下田愛:2010/10/21 09:02 ID:iBtC8I52
 
-  ◆10/18 講義録2 
 ●WORK01 
 “kids practicing”でYouTubeで検索した動画を見て、子どもたちが当該の活動に取り組んでいる理由を考える。 
 打楽器@アフリカ 
 ジャグリング@中国 
 塩球?@ドミニカ共和国 
 潟Tッカー@グアテマラ 
 ↓ 
 ・大人の真似 
 ・活動自体が楽しい 
 ・一緒に楽しみたい 
 ・自分がやってみたい好奇心 
 ・サーカスの一員だから 
 ・ものがあるから活用したい 
 ・カメラの前で良いところを見せたい 
 ・他にやることがないから渠オ(スキナーの実験) 
 激lズミ、バスケ 
 鴻lズミ、コース 
 ↓ 
 餌がもらえるから 
 【から鰍ノついて】 
 ・自発的、積極的な理由 
 ・既にある文化への憧れ 
 ・独創ではない 
 ・餌(賞・罰)がない 
 ・価値を感じた 
 ⇒社会的意義のあることを真似する 
 ⇒成長、社会・文化の再生産を可能にする。 
 ex)ジャグリングは、シルクドソレイユなどのプロが存在する。すなわち、文化として成立している。 
 ●改めて、学校本来のミッションを目指す: 
 ・未来の自分を目指させる 
 …そのための努力、能力を指示することが必要 
 ・その為の動機とアイデンティティーを涵養する 
 …目指す人にさせる。 
 ・やらされ仕事 
 …×「やるべきことだからやれ」 
 ⇒未来の“自分のため”のツール。 
 ●次回予告 
 教科書第一章
210.153.84.16 , proxy1150.docomo.ne.jp , 
 
 
- 9 名前:下田愛:2010/10/21 09:05 ID:2HwDZShU
 
-  ●感想 
 人間はなぜタブララサで生まれるのか、という問いを考える中で、人間は何を以て人間と言えるのか、について考えさせられました。 
 言葉を発したら? 
 道具を娯楽に使ったら? 
 自分を人間だと認識したら、それは人間なのでしょうか。 
 人間はあくまでも“型”であって、それぞれが“私”として経験し記憶し成長して“今の私”が合成されているとしたら、 
 過去に発明された言葉も道具も使えるわたしたちは、相当バージョンアップした人間なのだろうと思います。 
 そして、次世代を更にバージョンアップさせられるように“ちゃんとした人間”に成長しなければと思いました。 
  
  
 字数、改行オーバーのため、3つに分割しました。すみません。
210.153.84.199 , proxy1165.docomo.ne.jp , 
 
 
- 10 名前:有元典文@かんりしゃ ★:2010/10/25 08:26 ID:???
 
-  >>7-9 下田愛さん、講義録ありがとうございます。 
  
 > 人間は何を以て人間と言えるのか、について考えさせられました。 
 言葉を発したら?道具を娯楽に使ったら?自分を人間だと認識したら、 
 それは人間なのでしょうか。人間はあくまでも“型”であって、それぞれが 
 “私”として経験し記憶し成長して“今の私”が合成されているとしたら、 
 過去に発明された言葉も道具も使えるわたしたちは、相当バージョンアップ 
 した人間なのだろうと思います。そして、次世代を更にバージョンアップ 
 させられるように“ちゃんとした人間”に成長しなければと思いました。 
  
 定義の困難なものがあります。「人間」はその代表格でしょう。人間は定義しがたい。 
 しかし「人間ではない」ものを挙げることは出来ます。 
 「非人間的」「人でなし」「人として恥ずかしい」「人間の皮をかぶった」…ような 
 行為・状態を列挙できると言うことは、定義は困難でも私たちが「人間」とは何か 
 を「知っている」ことを意味すると思います。知っていて、それを基準にしている 
 はずです。そうじゃなくなったら大変です! 
 さて、「人間らしさの道具」の過去からの集大成である私たちはバージョンアップ 
 された人間なのか。そうかもしれないが、何も変わっていないかもしれない。 
 宇宙について知ってはいるけれど、大地の上に立って感じる大地の平らかさの 
 直感は原始人の時と変わらない。虫歯菌を恐れて歯磨きするけれど、 
 それが災いを恐れて盛り塩した過去とどれだけ違うか。 
 世界の知り方が改訂されただけ、ということもあるでしょう? 
 なぜなら、いま生まれた子供をタイムマシンで原始人に預ければ、 
 その子は立派な原始人になるはずだからです。 
  
 
- 11 名前:有元典文@かんりしゃ ★:2010/10/25 10:02 ID:???
 
-  2010年10月25日(月)のweb資料&とBGM 
 □ブライアン・ファーニホウ 
 http://bit.ly/9E8mGn 
 □Ferneyhough solo flute by Julian Elvira flautist 
 http://www.youtube.com/watch?v=nA6Kcz5qpzs 
 □Green Day Know Your Enemy Official Video 
 http://www.youtube.com/watch?v=uN0UZ1EM-Jk 
 □David Bowie - Rebel Rebel 
 http://www.youtube.com/watch?v=Sa6bI_95G9I 
 
- 12 名前:有元@かんりしゃ ★:2010/10/25 12:05 ID:???
 
-  ↑次週まわしです 
 
- 13 名前:徳原七海:2010/10/27 01:01 ID:HZzzf0BY
 
-  ●10/25第三回講義録 
 ●配布物 
  ワークシート02 
 ●前回振り返り 
  @学校では学習の転移が行われるべき=学校で学んだことは卒後社会で活かされなければならない 
  A子どもたちは教師が(大人が) 
   意義のパッケージ(=社会で生き抜くための知恵や技能など。サバイバル・キット) 
   に対して持つ社会的意義を必ずしも感じ取ってはくれない!! 
  B我々は「人間とは何か」定義(言語による説明など)はできないが知っている。 
  C我々はバージョンアップされた最新の人間なのか? 
    →虫歯菌のイメージに怯え歯磨きをすること=災いのイメージに怯え盛り塩すること 
     なのでは? 
    →現代の新生児も原始人に育てられれば原始人? 
   ⇒人間は何ら変わっていないのかもしれない。 
    時代にあった人間(eg.現代人)になるためには本人の努力以上に周囲の努力が必要。 
 ●運命をのりこえる 
  運命 
   →本人の努力では如何ともし難いこと。望む職業に自由に就けるわけではない。 
     eg.性別・地域・年齢・職業によるポストなど。 
  乗り越えるためには… 
   →@未来の自分を構想する(=なりたい自分のイメージ・将来の夢を持つ)力を 
     諸活動(eg.インターン・職場体験)を通じて養う 
    Aそれを実現するための資質能力(=知識・技能など社会で戦うためのツール)を 
     授業を通じて養う 
   ⇒動機とアイデンティティーを育てる!! 
 
222.227.100.229 , KHP222227100229.ppp-bb.dion.ne.jp , 
 
 
- 14 名前:徳原七海:2010/10/27 20:23 ID:HZzzf0BY
 
-  ●動機づけとは 
   動機づけ(motivation);何かに参加し続けること。その過程や機能の全て。 
  内発的動機づけ(intrinsic motivation);例えばシールやはんこ、花マル 
   のような動機が引きおこす活動以外の賞に依存するのではなく、 
   もっとできるようになりたい・知りたい、といった自らの有能さを 
   追求することを動機とすること。 
 ●学校でどのように内発的動機づけを行うか 
  学校→(特に小・中学校)近所の子どもたちを年齢で区切って集めただけの 
         結束の弱い集団。動機や目的が同じではない。=学習するのに困難な場 
  内発的動機づけ→作業(=HOW・やり方・やらされ仕事)ではなく、 
         実践(WHY・やる気・自ら向き合う実践)である必要がある。 
   ⇒教師は@子どもたちに動機の焚き付けと学習の社会的意義を認識させなければならない。 
             ×やらされ仕事 ◎文化的実践 
           A実践のコミュニティーを形成すべく学習環境をデザインしなければならない。 
 ●WOK02 
  学校内で学習したことで、卒後の生活につかったことのあるものを挙げる。 
  Eg.割引の計算・空気の対流・windows officeの使い方etc… 
  →実際に日常生活でつかっているものは、どこで学んだのか特定しにくい 
 
222.227.100.229 , KHP222227100229.ppp-bb.dion.ne.jp , 
 
 
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