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2011学習心理学講義T

22 名前:近田英樹:2011/05/17 03:40 ID:mizsi2A2

有元先生

お返事ありがとうございます。

「主体性核」は人間の気質のようなものを想定しました。
たとえば「生まれつきの頑固者」や「稀代の女好き」のようなイメージです。
ここからは多分に持論が混じってしまうのですが、
人間は全くの「タブラ・ラサ」ではないのではないか、
という前提のもとの意見です。

一次主体性は「学習の結果」です。たとえば一見しただけでは
どこに持ち手がついているかわからない
芸術性の高いマグカップがあったとします。
どこが持ち手なのか説明されるまでは、
おそらく持ち手を持つことはないでしょう。
しかし、「ここが持ち手だ」と説明されれば、
ほとんどの人は次からは迷わずその持ち手といわれる部分を
持つようになるのではないでしょうか。
つまり持ち手の位置を「学習」した結果行動が変化したのです。

ですが、「主体性核」の場合は違います。
たとえば「頑固」な主体性核の場合。持ち手の位置を学習しても
「こんなわけのわからないものが持ち手であるものか」といって
持ち手を持たずに使い続けることがあるかもしれません。
つまり主体性核は「変化しないのです」。

では、「頑固」な主体性核を持つ人は持ち手を使うことはないのでしょうか?
そんなことはなく、たとえば
「熱伝導性が非常に優れているせいで持ち手を使わないと
あったかい飲み物が飲めない」とか、
「鋭利な突起物が多すぎて持ち手を使わないと痛くて持てない」
などの理由から「持ち手を使わない不便さ」を学習し、
最終的に持ち手を使うようになるのです。

続く…
133.34.73.130 , okabe01.edhs.ynu.ac.jp ,


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