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2008学校教育総合研究
- 1 名前:有元典文@管理者 ★:2008/04/08 09:56 ID:???
 
-  院 学校教育総合研究の連絡、講義録、コメント、質問、対話用。 
  
 2007年度記録 http://www.psy.edhs.ynu.ac.jp/bbs/test/read.cgi/arimoto/1176101662/ 
  
 2005年度記録 http://www.psy.edhs.ynu.ac.jp/bbs/test/read.cgi/arimoto/1113275065/ 
 
- 2 名前:有元典文@管理者 ★:2008/04/10 06:44 ID:???
 
-  4月17日から開講です。よろしくお願いいたします。 
 
- 3 名前:有元@管理者 ★:2008/04/17 19:26 ID:???
 
-  第1回講義 イントロダクション、自己紹介でした 
 
- 4 名前:鈴木圭:2008/05/01 17:25 ID:rrqk5J3U
 
-  4月24日の講義録です。担当は学校心理学専攻の鈴木です。 
 今回の講義では、自分が卒論の際に研究を行ったいじめにおける 
 第三者の行動についての研究を発表しました。 
 質疑応答の際には、いじめの性差は研究に取り入れるべきではないのか、 
 傍観すると言う行為は可視化して捉えられるものであるのか 
 (そもそも傍観している生徒は傍観している自覚は無いのではないか)、 
 その他にいじめを研究する意義などについての質問が挙がりました。 
 特に傍観者の捉え方に関する意見は自分が想定していなかったことだったので、 
 大変参考になりました。 
 
133.34.73.97 , psy03.edhs.ynu.ac.jp , 
 
 
- 5 名前:有元@管理者 ★:2008/05/04 05:03 ID:???
 
-  >>4 はい、ごくろうさま。 
 たしかに「傍観者」の定義は重要なことだったですね。 
 要検討。なにかわかったらまた教えてください。 
 
- 6 名前:竹内:2008/05/04 13:37 ID:3X6aiJ8g
 
-  5月1日(木)の講義録 
  報告者:  研修生  竹内(中学教諭) 
  テーマ:    三年間を通した総合学習の取り組み 
              (「広島への修学旅行」を目標にした平和学習) 
  報告内容: 1年次の総合学習 
         ・「鎌倉」を題材にして、調べて発表するスキルを身につける。 
                 ・「鎌倉班別行動」での体験学習 
        2年次の総合学習 
         ・多方面(紛争・兵器・平和活動など)から、戦争と平和に関して調べ、         発表する。 
                 ・「ヒロシマ・原爆」に関して、テキストで学習する。 
        3年次の総合学習 
         ・「広島への修学旅行」のための事前学習 
         ・「広島への修学旅行」を生かすための活動 
  
210.233.192.70 , 070CTKP.ctktv.ne.jp , 
 
 
- 7 名前:竹内:2008/05/04 13:41 ID:3X6aiJ8g
 
-  続き 
  討議:   *進学のためにいい評価がほしいために、頑張っているように見せている子       がいるのではないか。 
       *班活動でさぼってしまう子の支援はどのように行うのか。 
       *活動の中でリーダーになる子はどのように決めるのか。また、班の構成は       どのように決めるのか。 
       *どうして平和学習がヒロシマなのか。 
       *この活動で本当に生徒たちが戦争や平和と言うことが考え、伝わっている       のか。 
             *そもそも「平和」とは、どういうことか。 
       *教員集団の歩調がそろわないことがあるのではないか。 
       *生徒の感想を読むと、心に響いている子がいるのがわかる。 
             *3年間の活動で、教員として一番伝えたかったことは何か。   など… 
                       (すべて書ききれなくてすみません。) 
 感想:      学校現場で働いていると、なかなか外からの意見を聞く場がありません。 
      日々、生徒との関わり・活動で精一杯です。いろいろな状況がありますから、 
      それが大変辛く、時には楽しくうれしくなるときもあるのですが。 
       この総合の学習に同僚(先輩の方ばかり)とともに、全力投球してきまし 
      た。その活動内容を聞いていただいたのはうれしいことでした。当事者では 
      気がつかないこと等、ご指摘いただきましてありがとうございました。
210.233.192.70 , 070CTKP.ctktv.ne.jp , 
 
 
- 8 名前:有元@管理者 ★:2008/05/05 06:47 ID:???
 
-  >>6-7 竹内さん、ごくろうさまです。貴重な現場からの報告で、 
 いくつかの重要なトピックが提示されました。私が興味を持ったのは 
 @スキルの徹底A活動のほんもの性Bリーダーシップの3点です。 
  
 次に平和概念について。「平和」概念についてエポケーする、というのは、 
 その教育を行う前に重要。いくつか調べたが、戦争のない状態を一般には指していました。 
 戦争のない世界を希求するのは当然ですが、世界は複雑。自衛権、対テロ、テポドン、 
 「平和」維持「軍」、抑止力、国際社会。つまり祈ったり願ったり忌諱することで 
 平和になるわけでなし。ある授業実践では、時の為政者に<なってみる>というのが 
 ありました。そうすると、あー、こりゃ戦争になるな、っていうのが実感的に理解 
 できる。また以前ゼミで自衛隊見学しましたが、準備の出来た武装集団を間近に 
 みるというのも腹に染みる経験でした。以下資料編。 
 ■大辞林では: 
 へいわ【平和】(名・形動)(1)戦争もなく世の中が穏やかであること。また、そのさま。 
 「―な時代」(2)争いや心配事もなく穏やかであること。また、そのさま。「―な家庭」 
 ―に対する罪 
 侵略戦争または国際法・条約・協定・誓約に違反する戦争を計画・準備・開始・実行し、 
 またはこれらの行為を達成するための共同の計画・謀議に参加すること。第二次大戦後、 
 戦争犯罪とされた。 
 ■Wikiでは:(抜粋) 
 平和(へいわ)とは、狭義では戦争と対極にある状態で、暴力的な政治的活動が行使 
 されない状態、争いがなく穏やかな状態を言う。 
 □平和主義(Wiki) http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B9%B3%E5%92%8C%E4%B8%BB%E7%BE%A9 
 □平和(同) http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B9%B3%E5%92%8C 
 □戦争(同) http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%88%A6%E4%BA%89 
  
 次に当事者性について。よそ者に広島の何が分かるか、という議論がありました。 
 当事者性問題と仮に名付けます。それを言うと、母親でなければ発達研究出来ず 
 縄文人でなければ縄文研究出来ず、病者でないとウイルス研究できない。 
 一方で、当事者の立場を考慮することの大事さがある。特に職場体験、語り部聴取、 
 現地訪問では大事。そして同時に、当事者として興味の対象になることが必要な 
 場合もある。被爆者という概念が忘れ去られた世界を想像してみればこのことは 
 理解できる。当事者問題は人間科学を研究する上で重要。 
 □参考 中西正司・上野千鶴子の「当事者主権」岩波文庫 
  
 以上ご意見質問はこの掲示板か講義にて是非。 
 
- 9 名前:塩村 光正:2008/05/10 14:44 ID:ImtrDBmM
 
-  5月8日(木)の講義録です。担当は学校教育心理学の塩村です。 
 今回は私の卒業研究である 
 「大学生の被服行動におけるおしゃれ意識、着装規範意識、自己意識の関連」 
 について発表させていただきました。 
  
 研究の目的としては、先行研究の疑問(おしゃれ意識と着装規範意識は相反するものなのか)と、 
 自分自身の意識(おしゃれ意識と着装規範意識の両立)を検討することを主としました。 
  
 ○授業の中で○ 
 そもそも、おしゃれ意識と着装規範意識を比較するものではないのではないか。 
  →集団に属していることにより、何らかの規範に追随しなければならないが、 
  その中で独自性を追求するといったおしゃれ意識が関わってくるのではないか。これがしっくりきました。 
 (例)制服の着崩し、スーツに合わせるネクタイ など 
 規範のないおしゃれはない。おしゃれは一人歩きするものではない。 
  
 そして、前々からの課題である、「おしゃれ」とは何か。 
  →選択すること(タンスの中から今日着る物を選び出すことがおしゃれの始まり) 
  →他人の評価が伴って決まるもの(自分がどんなにおしゃれだと思っていても、 
  周りの人が認めてくれなければそれはおしゃれではない) 
  
 ○感想○ 
 単に言葉の意味ひとつをとっても、自分の解釈が先行して卒論を進めていたことを実感しました。 
 研究する上でこれは慎重にならなければいけないことで、自分の研究の甘さを改めて感じます。 
 「衣服」というものが、そもそもは、護る、隠す、防ぐといった基本的な機能を目的としたものであったのが、 
 今ではその人の印象形成に影響するものとなっています。むしろ、印象形成に関して衣服は大きな力を持っていると思います。 
 このことに興味をもち、「衣服」を研究の題材に取り入れました。 
 今回の授業でたくさんのご意見・ご指摘を頂いたことで、さらに興味がわきました。 
 「研究の意義」を考えつつ、今後につなげていこうと思います。 
 ありがとうございました。 
  
  
 
133.34.73.97 , psy03.edhs.ynu.ac.jp , 
 
 
- 10 名前:有元:2008/05/22 17:57 ID:NkSxHqxI
 
-  サーバーのメンテ終わりました。
210.153.84.111 , proxy1151.docomo.ne.jp , 
 
 
- 11 名前:酒井:2008/05/23 02:22 ID:GPS7nlnM
 
-  5月15日(木)の講義録です。担当は、学校教育専攻 教育心理学分野の酒井です。 
 今回は、導入にパワーポイントで「社会的スキルの考え方」を説明した後、 
 対人的な行動としてのスキルについて、自分の研究に位置づけながら発表させていただきました。 
  
 質疑応答の中で、 
 @社会的スキルの技術が身に付いてないと、不利益を被るか、その力をつけてやれば、 
 生きやすくなるということか? 
 A属している集団や文化・主義によって身につけたいスキルは異なるか? 
 B社会的スキル訓練は、頭でっかちなマニュアル人間を作ってしまうのでは? 
 等の、意見が出されました。 
  
 これらについて、私なりの考えを述べてみますと、 
 @については、社会的スキルの不足の人は、自らの稚拙な反応で対人関係を否定的にしているにも関わらず、 
 失望感、疎外感、空虚感、誤解されているという感じをもつようになり、孤独感を高めてしまう 
 傾向があります。 
 これらに何とか対処するための新たな視点として、社会的スキルトレーニングが出てくるわけですが、 
 人間関係や心理的問題をスキルで捉え、技術論にしてしまうことに批判はあるかもしれません。 
 しかし、とらえどころのない人間関係を目の前にして、手をこまねいているか、それとも、不十分 
 なりにも一つの立場からそれに立ち向かおうとするのか、どちらを選ぶかは、人間関係に対する 
 「哲学」の違いであり、人生の過ごし方の違いです。社会的スキルで人間関係を捉えることによって、 
 新たな視点や生産的な解釈が成り立つのであれば、それはそれなりに意義あることではないでしょうか? 
  
 
220.150.83.246 , 246.83.150.220.ap.yournet.ne.jp , 
 
 
- 12 名前:酒井:2008/05/23 02:24 ID:GPS7nlnM
 
-  (続き) 
 Aについて 
 それぞれが属している集団や文化は、特定の行動パターンを、個人に要求します。 
 討議の中でも、アルバイト先の対人関係の例を挙げ、その場における対人反応を実行することが、 
 社会的スキルの適切性にかなうことではないかとの意見も出されました。ただ、そうなると、 
 小さな文化や集団でのみ通用するスキルが個々バラバラに多数存在することになります。 
 したがって、この点については、一方には、どのような文化・集団にも通用する普遍的な社会的 
 スキルがあり、他方には、文化や集団の影響を影響を受けやすい社会的スキルもあると考えるべき 
 ではないでしょうか。 
  
 Bについて 
 社会的スキルトレーニングは、対人関係や社会生活に必要な原理や原則・基本的なやり方を教える 
 トレーニングです。その際、確かに一定のパターンを重視して「かたち」から入りますが、最後は、 
 「かたち」から抜け出すことを目標とします。「かたち」から入って「かたち」から抜け出すのは、 
 我が国にたくさんある「道」が目指すものと通じるところがあります。茶道・華道・柔道・剣道とか、 
 歌舞伎・能・舞踊等の芸道も、マニュアルに則り、「かたち」から入ることを重視します。 
 「形」の模倣から始まり、「型」を習得し、最後は「精神」や「真髄」と呼ばれる境地に行くのだそう 
 です(生田1987)。社会的スキルトレーニング(SST)も、人から与えられたマニュアルを、各自が 
 自分のものとし、更に自分に合ったマニュアルを日々書き換えていく必要があります。 
 そう考えると、SSTは、マニュアル人間を作るのではなく、むしろ「脱マニュアル人間」を作ろうと 
 するものだと捉えられますね。 
  
 《コメント》 
 社会的スキルやSSTは、絶対的なものではなく、社会的スキルは、人間関係に関する一つの観点であり、 
 SSTは、いくつかある心理療法の一つであると考えます。 
 最近は、学校教育の中でも、SSTへの過度の期待もあるようですが、SSTは、何にでも効く「万能薬」 
 でも、特別著しい効果を発揮する「特効薬」でもありません。これからも、実施する前には使用上の注意を守って、 
 正しく使っていこうと思います。
220.150.83.246 , 246.83.150.220.ap.yournet.ne.jp , 
 
 
- 13 名前:有元@管理者 ★:2008/05/27 05:22 ID:???
 
-  >>9 塩村さん、ごくろうさま。 
 > 単に言葉の意味ひとつをとっても、自分の解釈が先行して卒論を進めていたことを実感しました。 
  
 そもそも心理学の構成概念と手法は、人間をとある形式に記述する観察ツールですよね。 
 現実の人間のある側面だけに着目するツールとも言える。 
 インタビュー、自然観察、雑誌等のべたな資料の分析等で、なまの人間にまず 
 せまって、それからツールを適用した方が良いという印象を持っています。 
 
- 14 名前:有元@管理者 ★:2008/05/27 05:30 ID:???
 
-  >>11-12 酒井さん、講義録ありがとう。 
 > とらえどころのない人間関係を目の前にして、手をこまねいているか、 
 > それとも、不十分なりにも一つの立場からそれに立ち向かおうとするのか、 
 > どちらを選ぶかは、人間関係に対する「哲学」の違いであり、人生の過ごし方の違いです。 
  
 これにははっとさせられました。すばらしい見識ですね。勉強しました。 
 その他の説明でもSSTの意義について初めて得心しました。なるほど! 
 そういえば子供の時、母親がうるさくて、来客の時は手をついて正座で挨拶しろと 
 いうのです。いやでしょうがなかったのは、猿回しの猿のような、やらされている 
 感じしかしなかったからです。型より入り、型だけの状態だったので、居心地が 
 悪かったのですね。いまはおっさんなので型にこころがこもります。人間っておもしろいですね。 
 
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