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2005 カリキュラム実践論V

1 名前:有元典文@管理者 ★:2005/04/11 10:11 ID:???

講義録、質問、コメント等こちらに。2004年度はこちら http://www.psy.edhs.ynu.ac.jp/bbs/test/read.cgi/arimoto/1081733137/

2 名前:有元典文@管理者 ★:2005/04/11 12:46 ID:???

第1回講義録 20050411 [配布物:昨年度試験用紙]イントロダクション、自己紹介。次週講義、発表順リスト作成等

3 名前:坂本 学:2005/04/19 17:14 ID:Qh4WzDnk

第2回講義録20050418    教室変更 営205→1研405
講義 「教師はデザイナー。」
学校教育、授業が子供のできるできないを明らかにしているという実態。
学校がそういう場として「デザイン」されているためではないか。
教師の言葉一つで子どもの行いは変わる。つまり教師は子供の振る舞いのデザイナーである。

勉強はできる人がするものでできない人はしなくていいと思われているのではないか。
公式などの定量的理解には向き不向きがあるが、質的理解の定性的理解を与え損ねてはならない。
定性的理解はシートベルトについてなどの理解につながり、生活に用いられる。勉強をするしないに関わらず与えられなくてはならない。
つまり、勉強に向かない人をも対象にするような授業をデザインすることが必要なのである。

また、教師は無意図にではなく、意図して、狙ってデザインしていかねばならないのである。

発表順
5/9  休講           6/6  吉村             7/4  池様
 /16 森下            /13 安中              /11 予備日
 /23 長谷川           /20 熊川
 /30 坂本            /27 高橋

133.34.73.113 , psy19.edhs.ynu.ac.jp ,


4 名前:のりふみ@管理者 ★:2005/04/20 15:51 ID:???

坂本さん、丁寧にありがとう。要を得てます。

5 名前:のりふみ@管理者 ★:2005/04/25 08:06 ID:???

5月9日休講です。お間違えなく。

6 名前:のりふみ@管理者 ★:2005/04/25 08:10 ID:???

あ、5月2日と5月9日です。2週間会えないけど、忘れないで…(^_^;)

7 名前:熊川 浩之:2005/04/26 01:46 ID:7RwHTWdQ

第3回講義録、2005/04/25
「少年犯罪についてと発表の準備の仕方について」
内容は主に後者のほうでした。重要なのは発表をするにあたって「公共性」と「再現性」を含んだ
「学問的な伝え方をする」ということ。つまりは、信頼のあるデータを利用して伝えるということと、
参考文献や引用があるということです。そうすることで発表者はウソがつきにくく、また、誰でもその話題に
つっこむことがより容易になります。
調査の仕方は
「ネタ探し」→「類似のことを探す」→「一番まとまっているデータをみつける」→「自分のアイデアを加える」
とすればいいらしいです。
何の話題をテーマにするかで、「学力低下」や「そもそも学力とは何なのか?」「数学はなぜ必要?」「なぜ学ぶのか?」
など様々な意見が出ていました。
219.52.76.67 , YahooBB219052076067.bbtec.net ,


8 名前:ありもと@管理者 ★:2005/04/26 14:04 ID:???

>>7 熊川さんありがとう。
皆さん発表前にいつでも相談に乗ります。掲示板でもメイルでも部屋に来ていただいても結構です。

9 名前:のりふみ(有元)@管理者 ★:2005/05/23 10:41 ID:???

森下さん、5月16日講義録(第1回発表)お願いします。

10 名前:森下将伍:2005/05/23 17:19 ID:g3oHftvU

5月16日講義(第1回発表録)
「ゆとり教育」に焦点をあてて発表させていただきました。
そもそもゆとり教育とは…
昭和52年頃、当時の文部省がそれまでの詰め込み型
と呼ばれる方針から「ゆとりある充実した学習の実現」へ方向転換したところから使われ始めました。
主な内容としては、学習内容の削減、学校週二日制、
中学での選択教科の拡大、小学校での生活科の新設、
小中高全てでの総合的な学習の実現、というものが挙げられます。
そして極めつけは、それまで学習指導要領は到達目標(教育目的における十分条件)
だったのですが、2002年から文科省は「最低基準」と位置づけました。
このようにゆとり教育というのは押し進められてきたわけですが、
評価されている点としては、
教材作りなどを通して、学び方のプロセスを学ぶことで受動的でない、
自ら考える力や意欲が身に付く。
自分の興味を持ったこと、好きなことについて学習できる、
というようなことが言われているようです。
一方で批判されている点として(こちらの方がよく言われているようですが…)
学習内容の削減による基礎学力の低下、が挙げられます。
最近では現文部科学大臣がゆとり教育について公式の場で、
「導入は早すぎた」というようにも言ったそうです。
(その数日後、「新学習指導要領の定着度をみる学力テスト」では
旧指導要領下で学んだ子どもよりも授業時間は少ない新指導要領の
ゆとり教育を受けてきた子どもの方が大半の教科・学年で成績がいいという結果…)
これらのことを発表した後議論に進んで行ったのですが、
主に出た意見として、
「ゆとり教育のままいくべき、あまりにも早く結論を出しすぎ。」
「テスト結果が良かったのは学習塾に通う子どもが増えたからでは?」
「学習塾などに通う子ども、通えない子どもでの差が広がるのではないか。」
というようなことが出てきました。
様々な意見で、みなさんがどのような考えをもっているかを、
僅かですが知れてよかったです。
トップバッターとしてあまりおもしろくプレゼン出来なくてすいませんでした。
実は前日完成間近でデータがすっとんでしまいまして…。
データは色んなとこに、また上書きはこまめにするべきと改めて感じました。


133.34.73.121 , psy27.edhs.ynu.ac.jp ,


11 名前:のりふみ(有元)@管理者 ★:2005/05/24 11:02 ID:???

>>10 さっそくありがとう。教員になったときの自分がどうとりあつかうか、という
問いをこの講義では常に検討し合いたいですね。

12 名前:長谷川 和也:2005/05/24 14:54 ID:uTqT1ixc

5月23日 第2回発表録
『カリキュラムから見た「いじめ」対策』

1、文部省の「いじめ」定義
 @自分より弱いものに対して一方的に
 A身体的心理的攻撃を継続的に加え
 B相手が深刻な苦痛を感じているもの
 C学校としてその事実を確認しているもの、学校の内外は問わない

2、「いじめ」への注目
 一説には、1978年、S県N町の同級生殺傷事件が発端といわれる。
 80年代、いじめ問題はピークへ(富士見中事件(1986)など)
○件数⇒現在の統計でとり始めた平成6年度以降、平成7年度をピークに減少傾向。ただし、平成15年度は微増。

3、現代の「いじめ」の特徴
(1)可視性の低下 (2)立場の入れかわり (3)スティグマの拡大
(4)集合化 (5)歯止めの喪失 (6)非行との接点

4、「いじめ」の四層構造
(1)被害者 (2)加害者 (3)観衆 (4)傍観者  ※被害・加害者、仲裁者  教師、親

5、カリキュラムに見る「いじめ」対策
(1)クラスの弾力化 (2)ゆとりのあるカリキュラム (3)学校選択・転校の自由化

プリントの内容は以上です。


発表の後、「同じクラス(班)に嫌いな人がいたらどうするか?」「クラスの弾力化は有効か?」などについて議論をしました。
先生からは、
「いじめがあるクラスの先生に共通点は?」
「問題頻発学級には何か特徴がある?」
「児童(生徒)の所属意識を弾力化すべき」
などの貴重な視座を提供していただきました。

あと、富士見中の鹿川君自殺事件ですが、「葬式ごっこ」をきっかけに少年が自殺してしまった事件です。
授業内に述べた事件とは異なっていましたので、訂正します。

みなさんの意見を聴いて、いままでになかった発見がたくさんありました。これからの卒業論文の作成にいかして行きたいと思います。
ありがとうございました。
218.41.207.185 , p29cfb9.ykhmac00.ap.so-net.ne.jp ,


13 名前:のりふみ(有元)@管理者 ★:2005/05/24 15:58 ID:???

>>12 はい、講義録ごくろうさま。レジュメでふれた内容については
簡単にで結構です。そのときの議論で大事だと思われたことを
つづっていきましょう。

14 名前:坂本学:2005/06/06 16:57 ID:at1+OEHs

遅くなりまして申し訳ありません。
5月30日 第3回発表録
『「性教育」について考える』

様々な調査によって性体験が若年化していることがわかる。
HIVやSTDなどの蔓延が深刻な問題である。(これらは主に性行為によって感染し、先進国では日本のみが感染者数が増加している)

教師として、大人として子どもにいつ、どのように教えるのかが問題である。
学生の多くは、自分が教師なら、早くなっているという現状からも中学生ぐらいでコンドームなどについても教えるということであった。
ただ、問題としては早期教育が無駄に子どもを刺激しないかということ、コンドームを使えばいいのかということなどが考えられる。


問題に関連して「援助交際はどうしていけないのか」が疑問になりました。
倫理的に間違っているというのはわかりますが、「性の自己選択だから、自分の体をどうしようと勝手」と言われると返事に困ります。

コンドームなどの具体物についてもそうですが、道徳的なこと倫理的なことを子どもと考えることも必要ではないかと考えました。
くわえて教師としてだけではなく親としても性教育については向き合わなければならないでしょう。

↓は講義内で紹介した過激な実践が紹介されているHPです。
“人間と性”教育研究協議会 http://www.seikyokyo.org/index.html
133.34.73.126 , arimoto01.edhs.ynu.ac.jp ,


15 名前:吉村知訓:2005/06/06 23:53 ID:Lf2cOhyY

6月6日 第4回発表録
「分数の足し算」

小学生の分数の定着度は低い。特に、分数の計算はできていても、
分数の意味を理解している児童は約35%

主に議題となった問題
・どうしたらもっと分数の意味を理解できるのか?
  実生活に沿った分数の使い方を教えるべき。
  教えるより、巻き込む教育が必要。
   →実生活のどこで分数を使っている?
     ・野球の打率や、数字の比較
・なぜ学校でいろんなことを教えるの?
  生活の役に立っていない!!
   →役に立つなら学校はいらない。
    役に立つことは実生活で身につく
・実際、学校の教育は実生活で役に立っているのか?
  アダルトマスプロジェクト
  (実生活でどれだけ学校での内容を使っているか)
  飲み物を5等分するとしても、実際に量は測らないなど、そんなに
  使っていない。

その他・・・
数学は純粋数学と実用的数学に分かれる。学年があがるほど、
学校での数学は純粋数学に近寄っていく。それを考えると、小学校での
算数も、そのための基礎としての算数であり、実用的でないのも仕方ない?


印象に残った内容はこんなところです。
大したプレゼン出来なくてすいません。
いろんな人の意見が聞けて、自分にとってもいい勉強になりました。
ありがとうございました。





218.41.207.161 , p29cfa1.ykhmac00.ap.so-net.ne.jp ,


16 名前:のりふみ@管理者 ★:2005/06/07 13:24 ID:???

>>14-15 講義録ごくろうさま。どちらも大変考えさせられる内容でしたね。
皆さんと話しながらすごく勉強になります。ありがとう。

17 名前:安中 瞳:2005/06/20 10:27 ID:0wQQsSuA

6月13日 第5回発表録

1)OECDの調査
  総合読解力において、日本は2000年度8位から、2003年度14位に下降。
  フィンランドは1位を保持。

2)教師と生徒の考え方のずれ
  「読むこと」や「説明・発表」の学習活動
  生徒は嫌いだと思っているのに対し、教師は興味を持ちやすいと思っ    ている。
  「言葉の決まり」や「文章比較」「相手に伝わりやすいように工夫して話した  り書いたりすること」の学習活動
  生徒はわかりやすいと思っているのに対し、教師は理解しにくいと思って  いる。

3)教育指導要領の改訂
  言語コミュニケーション重視より、「話すこと・聞くこと」が目標の筆頭に
  なっている。
  「読むこと」は一番最後に挙げられている。

4)「読み方」の観点
  ・作者論
  ・作品論
  ・読者論
   読者論についての様々なとらえかた。

5)議論
  「読むこと」はどう授業すればよいか?
  「読むこと」の目的とは?
  「読むこと」で文学作品を扱う意味は?

 レジュメの概要は以上のとおりです。

1位を保持しているフィンランドでは、実践的な活動が重視されており、生徒がきちんと目的を持った活動をしている、というのが特徴。
 これに関連して、「読むこと」もその必要性・目的を明確にすることが大事なのではないか。
 個人ではなく集団でその能力を使うコミュニティーを作ればどうか。
 2,3人で「本を読みあう人々」の育成をすればどうか。
 などの話を伺いました。
 また、教育の方法として「ボトムアップ」か「トップダウン」かという話し合いになりました。
子どもに興味・関心を持たせる方法をとして、「トップダウン」のほうが賛成意見が多かったです。
 その時の注意事項として、課題の難易度をよく検討する必要があるという意見も出ました。

 あまりまとまっていない発表ですみませんでした。
 意見を聞いてとても勉強になりました。どの教科にも言えることですが、
 「必要性」を持たせることが一番重要であり、一番頭を悩ませる課題であると 思いました。
 書き込みが遅くなってしまい申し訳ありませんでした。
 
133.34.217.38 , pc-b0008.ipcn.ynu.ac.jp ,


18 名前:のりふみ(有元)@管理者 ★:2005/06/20 10:40 ID:???

>>17 安中さん、講義録ごくろうさまです。

19 名前:熊川 浩之:2005/06/21 02:17 ID:a5yv/SME

2005/6/20 第6回発表録
「情報教育をどう考えるか」

1.情報教育とはコンピュータの使い方を学ぶことではなく情報を適切に選択し、
  そして活用できる力を育成する教育です。

2.学校によっては各クラスにパソコンを設置したりしているところもあり、
  最新の電気機器に触れさせる機会を多くして情報化社会に対応しようとしている
  学校もありました。

3.ではどうすればよいのか?
  話し合いに出てきた内容は、「子どもを情報と2人きりにさせてはいけない」「子どもだけで生々しい
  社会に触れさせてはいけない」などが出てきましたが最終的には「メディアリテラシーが重要である」
  という内容になりました。実際に雑誌に載っている広告をみてその意図を考える、といった活動はとても
  興味深かったです。やはり子どもに興味を持たせつつ力を身につける学習が望ましいのだと感じました。
  情報教育について調べておきながらメディアリテラシーに発表で触れなかったというのは
  自分の調査不足であると痛感しました…とても申し訳なかったと思います。

  まだまだ情報教育についてさほど詳しくないのに発表の題材にしてしまいました。しかし、そこで新たに知識を
  得ることができたのはとても大きかったと思います。これを機会にさらに詳しく今後研究していければ良いなと思いました。

219.52.76.24 , YahooBB219052076024.bbtec.net ,


20 名前:のりふみ@管理者 ★:2005/06/21 16:33 ID:???

>>19 熊川さん、講義録ごくろうさま。
子どもと情報や社会をふたりだけにする、という図式に気づき
大変ためになりました。

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