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2007 学校教育総合研究

13 名前:学教M1 大西:2007/05/10 20:59 ID:Op7kAUWk

【感想】
ぐだぐだのプレゼンテーションだったにもかかわらず、たくさんの貴重な意見
を本当にありがとうございました。今後も皆さんの意見を参考にして、
自分なりに、いじめへの事前事後対策を検討したいと思います。
相手にわかりやすく伝える努力をすべきである、
質問の内容をメモしながら聴くべきである、という注意について、
重く受け止めて心がけたいと思います。
確かに、自分の言いたいことが伝わっていない場面や
質問に答えている最中、質問内容を忘れてしまう場面が多々あったように
思います。

222.145.22.226 , p10226-air01hon32k.tokyo.ocn.ne.jp ,


14 名前:有元典文@管理者 ★:2007/05/11 13:46 ID:???

>>10
鈴木さん、講義録ありがとう。

> えーと、発表後のみんなのコメントが全否定気味だったので
> 悲しくなりました。

動物ドラマで感動するのは何故か、ならいいですが、
障害者を扱ったので現実的な判断に基づくコメントが来たのだと思います。
当事者以外が当事者のことを配慮した研究、実践は、必ず
一定の批判にさらされます。

> 修論では、みんなが納得できるような論文を作れるようにがんばります。

いろんな人の意見に揉まれた研究は、いい研究になります。
対話がいっぱい詰まった論文は、批判に強いです。


15 名前:有元典文@管理者 ★:2007/05/11 13:46 ID:???

>>12-13
大西さん、ごくろうさま。
その場でもいいましたが、研究的・やや哲学的興味としては、
「事実とは何か」「事実とは如何に可能か」という問いが
心に浮かんでいます。学校の手続きってこうして列挙すると
なんか事実認定の儀式みたいですね。いじめ発生から消失までの。
ほんとはいろんな人の手厚い具体的インタラクションがあるべきだし
あったのでしょう。

もうひとつコメントしたのは、この集団で落ち着いてそれで終わりでは
ないということ。未来はどうする?被害者に護身術が必要じゃないですか。

> 質問の内容をメモしながら聴くべきである

ちゃんと聞いてるぞ、という戦略でもあります。


16 名前:M1 岡崎:2007/05/12 00:00 ID:QK0luKTg

「接客業にみる好意の社会的構成」というタイトルで発表しました。
「好意」は人間の内面に実体を持つものとして存在するのではなく、
「好きだ」と相手に伝える、多くのボディタッチをする、
目をじっとみて話す等の相互行為の在り方を前提とした
社会的現象である、という結論を出しました。
以下、質疑応答です。

質問@ 日常の好意とキャバクラにみる好意は別物ではないのか?

日常においても私達が現実的に感じる好意は
相互行為を通して実感するものであり、
そこから相手の好意を推定する実践をしている。
そのような社会的実践の中で現象として「好意」が存在するのは
同じことではないだろうか。

質問A 「好意」は本能か、文化的なものか?

文化的なものだと思う。私達は人を好きになったときに
ダンスや和歌を送りたくはならない。
好意は内面に(本能とされるものとして)存在するのではなく、
文化的な実践を通すことで現実に存在しうるものである。

山藤さんがキャバクラにとっても詳しくてビックリしました。
是非またお話を聴かせて下さい(笑)
今後は、母親に話しても理解してもらえるような優しさをもった発表の仕方
を心がけていこうと思います。
60.41.150.103 , i60-41-150-103.s02.a014.ap.plala.or.jp ,


17 名前:有元典文@管理者 ★:2007/05/12 06:42 ID:???

>>16 岡崎さんごくろうさま。
横から見てると聴衆に通じてない箇所が見えるんだよね。
学問分野が違うと、用語や概念や問題構成が違うと思いました。
この講義での発表は広く社会に向けて発信する練習になりますね。

○「こうい」って「行為」が第一義に思い浮かびます。
初出時は言い換えも添えた方が良し。
○批判心理学的興味を分野外の人にも共有してもらう工夫がいりますね。

18 名前:学教M1 大西:2007/05/15 20:37 ID:nMQjWxrs

5月10日発表者の大西です。
「学級におけるいじめ問題に全教職員が取り組んだ事例」のレジュメに、
一部記述してはまずい箇所がありました。
今週の授業と来週の授業で回収したいと考えています。
お手数ですが、配布したレジュメを持参して頂けないでしょうか。
よろしくお願いします。
222.145.21.124 , p9124-air01hon32k.tokyo.ocn.ne.jp ,


19 名前:分野M1 赤澤:2007/05/18 13:33 ID:sa0ez0/g

[テーマ]
『総合学科の養護教諭の役割』
[概要]
総合学科の高校で捉えた健康課題に合わせて、
また保健室利用者が多いことを利用して学校保健
(保健室)の経営についてまとめたいと説明した。

[いただいた意見]
・総合学科の生徒の健康的な特徴は、普通科などと比較して精選したほうがよい。
・保健室(学校)に来ない中にも問題はあると思う。
・学校の保健室で恋愛相談をすることにびっくりした。
・生徒に評価してもらうシステムを考える際、授業評価はそのまま
 使えないことは頭に入れておいたほうがよい。
・生徒による評価の視点は社会支援システムやサービスの評価が
 役立つのではないか。
・保健室の研究は、事例をまとめる部分があると面白そうだ。

[感想]
 先生の「保健室という場所で、ひとつの文化が存在している」
という言葉が印象的でした。

[質問]
 保健室は、社会的実践的共同体にのひとつですか?


61.204.208.227 , 61.204.208.227.customerlink.pwd.ne.jp ,


20 名前:学校教育M2台湾留学生柯忠治:2007/05/21 00:40 ID:???

[テーマ」不登校とフリースクールー日台比較
[概要]今不登校の現象はアジアの日本だけではなく、周りの台湾、韓国も同じ遭遇ですが
そんな不登校のためにフリスクールーという居場所を利用するが増える、その施設
の構造と日本と台湾の相違点と長所と欠点の経緯などまとめて説明した。
[下さった意見」
・日本のfree schoolの費用が高すぎ、一般低所得世帯の子どもがなかなか通えない。
・日本のfree schoolは民間の力だけ足りない、政府も力を入っていただきたい。
・free schoolの学習環境もっと多元化すべき。
・これからずっとフリースクールが増え続けば、社会構造が変わる、或いは破壊されると心配する。
・現時点、フリースクールの問題はあまり注視しなくでもよい。

[感想]
 やぱり、不登校の子ども、ただフリースクールに頼りすることは決して最善的な解決ではなく、
根本的には、家庭の教育と社会意識さらに認識すべきと思う。





125.197.240.222 , FL1-125-197-240-222.tky.mesh.ad.jp ,


21 名前:有元@管理者 ★:2007/05/22 14:01 ID:???

>>19 赤澤さん、ごくろうさまです。

> 保健室は、社会的実践的共同体にのひとつですか?

そう思います。正確にはそう成り得ると思います。
事なかれ主義で、子供の悩みに子供は関わらせないように
していては保健室は駅の医務室と同じ冷たい機能的意味しか持たない。
でも、進んだ司書が、図書館を本を巡る対話の場にしようと
試みるように、進んだ理科教師が、理科の授業をサイエンス
コミュニケーションの場にしようとするように、保健室を
心と体の健康を巡るコミュニケーションの場、そういう文化的風土に
しようと試みたら、素晴らしいことだと思います。
それが学校のカプセル化を超えて、学校に意味を持たせることに直接つながるでしょう。

22 名前:有元@管理者 ★:2007/05/22 14:04 ID:???

>>20 柯さん、お疲れ様です。

> ・これからずっとフリースクールが増え続けば、社会構造が変わる、或いは破壊されると心配する。

ここらへんの意見が面白かったところですね。
学校に行けなくてもフリースクールに行けること、このことは公教育には
機能的に不十分なところがあることを意味している。
私がその場でコメントしたことを再掲します。
学校はまだ200年しか試行期間のないシステム。
学校がうまく作用する科学的証明は特にない。
いろんなバリエーションを考える時期にあるのでしょう。

23 名前:M1 若林:2007/05/24 23:53 ID:s7uhJ2+M

2007年5月24日(木)
【テーマ】
学校現場における「命を大切にする教育」のあり方

【報告の概要】
児童生徒の自殺の状況・原因を見ていき、その上で学校における
「命を大切にする教育」についての問題点や実践などを考察した。

【いただいた意見】
・そもそも学校でやることなのか。
・公立学校で「生命科」を広めるのは難しいのではないか。
・道徳や総合学習でやる授業と何が違うのか。
・デスエデュケーションを行ったほうが実感しやすいのではないか。
・「死」を実感させたほうが効果があると思う。
・「生命科」を創ったとしてもどのように教えるのか。
・自尊感情は義務教育前に家庭で育つもので、学校教育の中で育てるのには無理がある。

【感想】
いろいろなご意見をいただき、ありがとうございました。
自分自身では気づかなかった点がいくつもあり、改めて考えさせられました。
自分でも「生命科」創設の提案は少し無理があるかなとは思っていたんですが、
現場の先生方もいらっしゃったのであえて提案してみました。
生の意見を聞くことができて良かったです。
いただいた意見を踏まえた上で改めて考察し、
今後の「学校における子どもの居場所」の研究に繋げていきたいと思います。

218.110.66.93 , p6e425d.freedc01.ap.so-net.ne.jp ,


24 名前:有元@管理者 ★:2007/05/26 07:17 ID:???

>>23 若林さん、ごくろうさまです。
生命科の伝えようとする内容は非常に重要です。
だが人が学び身に付けるべきことは数多あります。
古今東西の人間の行ってきたエピソードを語り聴かせれば、同じ失敗を防げ、
新しい発想をうながすかもしれない。しかしそれではたいへんなので、
最小の内容で最大の効果を持たすという発想の元、人間は学校を作ったのだと
思います(そもそも「学問」がそういう性質のものでしょう)。命のことには生命科、
交通安全のためには交通安全科、環境汚染に関しては環境科、と創設していったら、
それは沢山の語り聞かせ時代への逆行のように感じますがいかがでしょう。
もちろん最小努力-最大効果の法則は検証されざるモノガタリに過ぎません。
しかしいまある枠組みが理想的に機能するならば、理科でも社会でも体育でも、
生命の大切さを理論的、科学的に得心する場になり得ると思いますし、
そういう授業をする先生は少なからずいます。まったくの私の意見なのですが、
学校で人生を伝えるのは学校という装置の誤用のように感じるのです。
学校はアカデミックな知識経由で人生に気付かせる場所だと感じます。
その間接的理解が人間の人間らしさ、可能性だと思います。
わかりにくかったらまた質問してください。

25 名前:M1 山藤:2007/05/31 05:57 ID:CbMxa/qg

「テーマ」
 再就学する高校中退者

「概要」
 通信制や定時制高校などに再・編入学している生徒の実態調査から、再就学
 していない中退者や高校の不登校生徒に接する姿勢への応用を考察する。

「頂いた意見」
 再就学しやすい社会システムになっているのではないか
 再就学した生徒の最終的な進路はどうなっているのか
 進学校を中退した生徒だと状況はまったく違うのではないか
 通信制高校の先生の生徒に対する意識はどうなってるのか
 どんな所属校からどんな再就学先へ進むのか
 資格のための高卒資格という捉え方でよいのか

「感想」
 書き込みがだいぶ遅れてしまって申し訳ありません。
 有元先生の授業は緊張感があって好きです。ただ、発表する側になると
 その緊張感がプレッシャーになるんですね。まだそれを心地よく感じら
 れる域まで達してないので、かなりつらかったです。
 先生に、山藤くんはロマンがないって指摘されたことが一番の収穫でした。
 確かに、自分でも実利的というか、悟った気になっていたというか、
 ある種の虚無感みたいなものを感じていた所だったので、核心をつかれた
 と思いました。少し救われた気がしました。ありがとうございました。

 あと、自分の発表の日のためにと思って、小出しするというか、種をまく
 つもりで軽く言ったキャバクラ話が、思いのほかみんなの印象に残って
 しまって、後処理が大変ですね。うっかりハチベエでしたね。
 岡崎さん、キャバクラってなんですか?(笑)
 
219.125.92.199 , ZB092199.ppp.dion.ne.jp ,


26 名前:有元@管理者 ★:2007/06/03 00:05 ID:???

>>25 山藤さんありがとう。ロマンがないなんてそんな失礼なコト
いいましたっけ。あ、言ったかも(^_^;) 「卒業資格」じゃなくて
教育が何か本人の自己実現に役立つといいなと思ったのです。
教育のロマンというか。
研究の眼差しはつい人ごと的、客観的、俯瞰図的になりがちなワケですが、
主観的で誰かを利するような視点をもつように、自分に言い聞かせます。
教育に文句をいうのは容易いけど、またそれも大事だと思うけど、
教育をどう変えていくか考えていきたいですね。

27 名前:M1 井 :2007/06/05 02:47 ID:QA9YV0a6

[テーマ]
生徒指導の研究〜ゼロトレランスから〜

[報告の概要]
現在、日本の学校で導入されようとしているゼロトレランスをアメリカの事例
やすでに日本において導入した学校を紹介しながらゼロトレランスについて議
論した。

[頂いた意見]
@アメリカと日本は文化などが違うので、ゼロトレランスをそのまま導入する
のは無理がある。
Aゼロトレランスには、確かに抑止力のようなものがあるかもしれないが教育
でそれを使うのはどうか。
Bゼロトレランスは生徒を律するものであるが、教師の生徒への体罰などは含
まれるのか。
C米国のオルタナティブスクールに退学はないのか。退学があったら結局はゼロトレ
ランスによって退学者が増えるだけではないか。
Dチャータースクールは、オルタナティブスクールに含まれないのか。
E少年法の厳罰化が進んでいるが、ゼロトレランスが日本の生徒指導に導入
されるという事は何か関係あるのか。

[感想]
今回発表したことで、皆さんの様々な意見が聞けたのが一番の収穫でした。
自分があやふやな事や疑問点などが発表を通して分かったような気がします。
ゼロトレランスですが、今後日本において導入した学校を対象に調査をしていき
たいと思っています。ゼロトレランスの魅力は、問題行動を起こす生徒を排除する
のではなく、教師が暴力に頼らずに、または見てみぬフリをするのではなくて、段
階的に指導できるのが一番良い事だと思います。
学校が日本社会に存在する以上、否応なしに学校に行かなくてはいけません。
だったらやはり理想ですが、楽しいに越した事はないと思います。そのためには
やはり何らかのルールの下で活動する必要があると思います。そのルールが生徒に
とっても教師にとっても分かりやすくあればいいなと思いました。貴重な御意見あ
りがとうございました。
121.3.70.56 , p034638.kngwnt01.ap.so-net.ne.jp ,


28 名前:M1 井 :2007/06/05 02:51 ID:QA9YV0a6

[授業時に答えられなかった質問に対する答え]
頂いた意見の中で答えられなかったのを調べましたので参考にどうぞ
Cに対する回答:オルタナティブスクールに退学措置があるかどうか調べた
のですが、まだ分かっていません。すいません。ただ、教育委員会の管内に
おいてオルタナティブスクールは設置されており、多種多様なスクールが存
在するそうです。そのため、加藤十八著の「ゼロトレランス」では米国において
退学者はほとんどいないという記述がありました。しかし、統計を見たわけでは
ないので、分かったらまた書き込みますね。
Dに対する回答:チャータースクールは広い範疇で考えるならばオルタナティブ
スクールに入るそうです。また年々、チャータースクールは増加しているそうです。
Eゼロトレランス方式を調査した森嶋昭伸・生徒指導調査官が「社会の厳罰化が進
んでいるのだから、学校でもそれを実感させなければならない」と語っているのを
のを新聞で見ました。少年法とどのような関係があるか分かりませんが、日本の
風潮として厳罰化の方に向かっているのかもしれません。


121.3.70.56 , p034638.kngwnt01.ap.so-net.ne.jp ,


29 名前:有元@管理者 ★:2007/06/05 16:57 ID:???

>>27,28 井さんまとめありがとうございます。
具体的で生々しいトピックを議論できるので、この講義は
とても楽しみです。ゼロトレランスについても、考えれば考えるほど
答がひとつに定まらない現実的な問題ですね。

もちろん学校や教育に夢や希望があるので教育に携わる
研究をしているわけですが、同時にそれは単に動き出して止まらない
ゲームであるとも思える。学校というゲームを維持させるための
諸方策の話を聞くに付け、「マッチポンプ」という言葉を思い出します。
マッチで火を付けておいて大騒ぎしてポンプで火を消すことです。
ゲームxには必ずルール違反である非xが伴うと思うのですが、
非xを問題視するだけでなく、ゲームxも問い直したいです。

30 名前:学校教育 栗山:2007/06/07 05:21 ID:???

書込みが遅くなってしまい申し訳ないです。さて、発
表は、日本の少年の凶悪犯罪が何故少ないのかをハーシの統制理論に基づい
て発表しました。
しかし…どちらかというと「青少年の凶悪化言説」の妥当性を構築主義的に
検討することに討論の中心が移っていました(-.-)
討論で気
にかかったのは「現実」とは、いったい「誰にとっての現実か?」というも
のです。
これは、僕が構築主義や言説研究を行なう限り必ずつきまとう、また避けて
通れない問題だと思います。
「流布した間違ったイメージを払拭しよう」という正義感?や独善だけで簡
単に済ますことのできないものです。
今後きちんと考えていきたいと思います…。
219.125.148.180 , wbcc1s11.ezweb.ne.jp ,


31 名前:有元@管理者 ★:2007/06/07 17:52 ID:???

>>30 栗山さんありがとう。

>「現実」とは、いったい「誰にとっての現実か?」

これほんとに重要なことで、小生にとってもテーマです。
今度きっちり議論しましょう。

32 名前:M1 青柳美貴子:2007/06/07 23:12 ID:???

「テーマ」「生徒による授業評価」を生かした授業改善に向けて
「報告の概要」神奈川での取組みと成果、課題、改善に向けた提言
「頂いた意見」
・そもそも学力は下がっているのか。
・学力の定義に迫る必要はないのか。
・工学的アプローチのみの危うさ。
・アクション・リサーチは取り組みやすいが、もっと質的な授業研究をしたらどうだ。
・評価シートは教師の授業評価と生徒の授業への評価が混在している。
「感想」
「鉄は熱いうちに飲みながら打て!(青柳)」緊張のうちに終わった報告を自宅にて
バーボンで癒しながら感想を述べさせていただきます。大学院の授業はどれもおもしろく
刺激的ですが、今日もみなさまより、貴重なご意見をいただき大いなる「学び」があり
ました。1 いつもこぎれいにレポートをまとめてしまおうとする自分の姑息さ。工学的
アプローチにどっぷり浸っている教師としての自分。
2 授業評価の功罪:有本先生ありがとうございました。大学での授業評価をみて、
あるショックを受けました。アカデミズムと成果主義は相容れるものなのか。この
国の未来はどうなってしまうんだろう!
3 本日一番のキイワードは「ロマン」です。教育から「ロマン」をなくしたら、
おしまいです。どのような状況にあってもそれは失いたくない。そのために、どの
ようにしたらいいか考えようと思います。
4 そのために、「ロマン」をもって「学校改善」を考え、功罪はありますが、
その糸口を「学校評価」あるいは「学校目標」に求め、日本のみならず海外の「ロマン」のある学校
の「学校改善」を調べてみたいと思いました。
5 掲示板への書き込み、生れて初めてしました。今日は記念日です。生徒達の
言ってる「掲示板」ってこれかぁ・・なんて、そうとう遅れています。結構
本音で書き込もうという気になるのはなぜでしょう。だれか研究してみませんか?
ちょっとくだけすぎましたでしょうか。いろいろご示唆いただき本当にありがとうございました。
59.141.232.33 , KHP059141232033.ppp-bb.dion.ne.jp ,


33 名前:有元@管理者 ★:2007/06/08 20:55 ID:???

>>32 青柳さんありがとうございます。
現場の現実的な問題意識が大学に持ち込まれるのはスリリングで
大変興味深くまた勉強になります。大学でも成果主義、説明責任等の
安っぽいゲームに日々荷担させられ、馬鹿らしいのですが、
青柳さんのおっしゃるとおり積極的にそうした道具の有効活用を
考えるというのも大事ですね。

掲示板もどうぞ活用してください。
議論したりないことはここでどうぞ。

34 名前:学教心理M1 鐘ヶ江:2007/06/10 17:21 ID:vE+Aajp6

テーマ:「思春期と非行の関係について」(2007/06/07)

発表の概要:
14〜16(17)歳は思春期と呼ばれ、一時的な精神変調や行動異常が見られる。
そうした思春期危機(kretschmer,1953)の視点から、この時期に頻発すると言われる非行を考察した。

頂いた意見:
・非行行為を「非行」とするその根拠は何か
・「非行増加」は犯罪の全体的比率から見て、本当に増加しているのか
・非行の前兆行動への介入を適切に行えるか
・思春期危機非行への学校の対策(サポート)は、生徒にレッテルを貼ることから始まるのか
・教師の毅然とした態度(ゼロトレランス)が非行の抑制要因として働くか

補足:「非行」と「犯罪」の概念について、説明不足だった気がするので改めて記述します
@<犯罪少年>
罪を犯した14歳以上20歳未満の者
A<触法少年>
14歳未満で刑罰法令に触れる行為をした者
B<虞犯(ぐはん)少年>
虞犯事由があって、その性格または環境に照らして、将来、罪を犯し、または刑罰法令に触れるおそれのある20歳未満の者
…虞犯事由とは、
1 保護者の正当な監督に服しない性癖があること
2 正当な理由がなく家庭によりつかないこと
3 犯罪性のある人もしくは不道徳な人と交際し又はいかがわしい場所に出入りすること
4 自己又は他人の特性を害する行為をする性癖のあること
のいずれかに該当すること

以上が少年法第3条に定義された「非行少年」です。

感想:
何をもって「非行」とするのか、という意見が出たときに自分が法律の枠に囚われがちだったことを実感しました。
少年非行・犯罪を研究する際には「非行・犯罪」とは何かを文化的に、根本的に捉え直すことから始めたいと思います。
また、一人、頭で考えているときには考え及ばなかった視点を皆さんに頂きました。じっくり考察します。
できれば、フリートークで非行について語りあってみたいものです。
寝不足+緊張の中での発表でしたが、お手柔らかにしてもらったのでちゃんと話せました。ありがとうございました☆
あと、0〜2時には熟睡するよう心がけます。

122.26.176.3 , p1003-ipbf1401hodogaya.kanagawa.ocn.ne.jp ,


35 名前:有元典文@管理者 ★:2007/06/11 21:31 ID:???

>>34 鐘ヶ江さん、どうもありがとう。
また非行の定義についても多謝。
感想にお書きの通り、非行は法律の枠で、また心理特性(思春期)の枠で
捉えられたわけですが、社会文化的な枠組みで見ることも大事だと思います。
何度か講義内で触れましたが、ベッカーの「アウトサイダー」はこうした視点の
参考になります。

そして全学休講になってしまいました。1週間づつ繰り延べです。
なにか波及効果で問題があればおおしえください>all
発表日が1週間ずれますので、ご予定とかぶるかも知れません。
ご確認を!

36 名前:学教心理 M1 脇山美希:2007/06/24 00:49 ID:???

6月21日分 講義録
「不登校と通信制サポート校」

【まとめ】
 不登校生徒の受け入れを積極的に行っている通信制サポート校についての紹介と、
そこでの養護教諭としての取り組みを紹介した。まず、通信制サポート校についての
定義や機能、役割を紹介した。次に、通信制サポート校の特徴について、私が非常勤
で養護教諭を勤めていたサポート校での教育方法や、特徴的な授業について紹介した。
また、通信制サポート校に入学する生徒の特徴としては、前在籍校で不登校となり、
サポート校へ入学してきた生徒が多い状況や、不登校原因には、クラスメイトからの
いじめや教師との関係、心身症など様々な要因が絡んでいることを紹介した。最後に
、養護教諭としての生徒へのかかわりについて、日常生活での養護教諭の役割や、登
校支援について事例を挙げて紹介した。

【いただいたご意見・ご質問 等】
・『法律上「学校」ではない場での学びの意義』ということを論点に挙げていたが、
 発表者自身はサポート校全体をみたときにどう思うのか。
・サポート校は、子どもたちの居場所になっていると思うか。
・通信制高校は、元は勤労青向けの学校だった。
・通信制高校の卒業率は20%(?)足らずで、これが一般の高校であったら、大問
 題である。
・公立の通信制高校と、私立のサポート校が提携することはあるのか。
・中学生5名募集の枠があるが、どういう扱いなのか。
・授業料はいくらぐらいか。
・生徒数は何人か。それに対して先生は何人か。
・生徒が学校に来るように、養護教諭としてどんなことをしていたのか。
・フリースクールとの違いは何か。
・臨床心理の勉強は、先生方の役に立ったのか。
・サポート校は、一般の学校の下請けの下請けという印象を受けるが、この先どのよ
 うにサポート校が発展していくのが望ましいと考えるか。
続く→

60.45.169.243 , p2243-ipbf1506hodogaya.kanagawa.ocn.ne.jp ,


37 名前:学教心理 M1 脇山美希:2007/06/24 00:55 ID:???

→続き
【感想】
 サポート校について、みなさんに興味を持っていただけるのか不安なまま発表日
をむかえましたが、意外といろいろなご質問やご意見をいただけて嬉しかったです。
ありがとうございました。今は直接関わっていないので、進行形のサポート校の詳
細はわからないのですが、なかなか興味深い取り組みをしているところだと思いま
す。興味がおあり方は、インターネットで「サポート校」等とキーワード検索をす
ると、色々なサポート校の情報が入手できます。教員免許をもっていない方を、授
業のアシスタントととして募集しているところもあるようです。
60.45.169.243 , p2243-ipbf1506hodogaya.kanagawa.ocn.ne.jp ,


38 名前:M1 林:2007/06/28 17:34 ID:eNwmCnz6

テーマ『教師による「学習権均等」の可能性』

■報告の概要
 教育を受ける権利は法的には平等だけれども、
 実際はそうではなくて権利を権利として享受していない人々も存在する。
 家庭の社会的・経済的・文化的差異に関係なく教育を受けることが
 できるように教師のこれまでの実践を検討し参考にしたい。

■いただいた意見
・学校に行けば家庭は関係ないのではないか。
・たとえば女性の大学教員が少ないということは女性の能力が低いからだろうか。
 個人の問題に見えるようで実は政治的・社会的な問題だということもある。
・「教育を受ける権利」の自分なりの定義は?
・条文にある「能力」に経済能力も含まれるのでないか。
・不平等を意識して実践したらそれこそが不平等となるのではないか。

■補足@
・教育を受ける権利を具体的な権利で表現することを求められましたが、
 これは一種のプログラム規定と言われているので具体的に何が要求できるかは
 難しいです。
 プログラム規定説とは、法律で定められていても実質的には国の努力目標や政策方針を
 規定しているにすぎないというものです。段階的にその時代の状況に合わせて
 認められる範囲は変わります。(だからこそ今は昔みたいに設備や教育内容を保障すれば
 それでいいとは言えないと思うのですが。。)
続く…☆

133.34.235.141 , pc-j011.ipcf.ynu.ac.jp ,


39 名前:M1 林:2007/06/28 17:36 ID:eNwmCnz6

■補足A
・学習権宣言は1985年に第4回ユネスコ国際成人教育会議において
 なされました。少し調べてみたのですが、この学習権に対応するのが
 日本で言えば教育基本法等にあたるのかと思います。
 学習権の方が宣言を読んでみるとより包括的な内容だと思いますが。
 成人教育会議ですし。

■感想
 機会均等を目指したい!どんな家庭環境にある子どもであっても
 将来の可能性は平等にあるべき!と思っていましたが(いますが)、
 やっぱり自分でも理想的で甘いなぁと感じました。
 学校が社会システムに組み込まれているのは事実だし、
 子どもや子どもの教育に与える家庭の影響力は間違いなく大きいし、
 しかも私の価値観でキャーキャー言ってもそれって正しいのだろうかと
 悩み始めました。でもどういうアプローチにするかはわかりませんが、
 社会の問題として教育を考えていきたいと思います。
 あまり意識はなかったのですが、「ハイ」って言いすぎですみませんでした。。

133.34.235.141 , pc-j011.ipcf.ynu.ac.jp ,


40 名前:学校教育 M1 長岡:2007/06/30 01:37 ID:6eRFHO+U

教育哲学という自分の分野で「他者論」について修士論文の断片的なものを発表しました。
過去の偉大な哲学者たちが、「人」について語っているのを読んでも、実際のところは理解するのに精一杯のところがあります。
しかし、木曜日の発表はとても有意義になるものでした。
「他者」という概念自体が人それぞれに違うということ。
やはり、自分にとっての「他者」とは何なのかをより一層深めていかなければならないと実感しました。
「私」も「あなた」であり、「あなた」も「私」ということがどれだけ考えることができるかという事が出発点かもしれません。
また、「他者」を内と考えるか、外と考えるかで変わってくることも安易に考えていたかもしれません。
また、その辺のところの本も読まなければいけません。人とのつながりの大切さを学びました。
先生にいただいた意見、参加者の意見をこれからの院生生活に生かしていきたいと思います。
ありがとうございました。
124.100.90.55 , p3055-ipbf607hodogaya.kanagawa.ocn.ne.jp ,


41 名前:有元典文@管理者 ★:2007/07/01 20:29 ID:???

>>36-37 脇山さん、まとめありがとう。
そもそも通信・定時制の設立時の想定外の生徒が多くなってきている。
学習や心身に問題を抱えている場合があり、手厚い支援がないと
卒業できない。現状では卒業率がわからないくらい少ない。
ということからサポート校が増加しているのでしょう。

>>38-39 林さん、ごくろうさま

> だからこそ今は昔みたいに設備や教育内容を保障すれば
 それでいいとは言えないと思うのですが。。

なるほど。上で↑通・定についてコメントしましたが、
ただ制度があるから権利を守ってるとは言えないということですか。

> やっぱり自分でも理想的で甘いなぁと感じました。

まずうんと理想的なことを考えてみるのは、問題解決の最初の
段階では重要ですよね。

>>40 長岡さん、ありがとう。
他者論おもしろくて、みんな食いつきましたね。
哲学って人を招くんだなと思いました。
小生も面白かったです。
心理学からのコメントを繰り返すと、「他者」は目線や
接触や向かう角度といった技術的なことで「達成」されてると
思います。そういう人の地位とか意味が、精神というより
具体的な身体の動きや道具立ててテクニカルに成立している
話が私の趣味・主義なのです。

42 名前:M1 柳澤:2007/07/02 19:17 ID:loGHiWf+

テーマ『教科書の活用の実態と望ましい教材の開発に関する研究
     〜高等学校数学科教科書を中心として〜』

【発表概要】
現在、高校生にとってあまり積極的に教科書が使われていない。
そこで、教科書をどのように構成すれば生徒および教師にとって有用なものとなりうるか、
また、教科書の問題点を見出し2次関数および図形と計量分野についての教材開発を行う。

【いただいた御意見】
・いつでも人に見てもらえるような授業をするためには?
・もし教科書がなければどうするか?
・教師の指導法に主眼をおいてみてはどうか?
・教科教育からのアプローチをしてみてはどうか?
・数学を教える理由は?

【感想】
研究方法について未だ試行錯誤している状態での発表だったので、
皆さんの貴重な意見をうかがうことができて非常に参考になりました。
有元先生がおっしゃる通り、このままだと退屈な研究になってしまう恐れがあるので、
教師の指導法に重点をおいてすすめていければと思っています。
どうもありがとうございました。



     
133.34.235.53 , pc-k023.ipcf.ynu.ac.jp ,


43 名前:M1 岡崎:2007/07/05 12:09 ID:xC2Rh8Zo

有元先生から連絡です。

今日は休講です。
133.34.73.126 , arimoto01.edhs.ynu.ac.jp ,


44 名前:有元典文@管理者 ★:2007/07/06 09:46 ID:???

急に休講にして申し訳ありませんでした。
前から分かっていたのにボケてました。

45 名前:有元典文@管理者 ★:2007/07/06 09:57 ID:???

>>42 柳沢さんごくろうさま。
マニュアル一般はあるスペクトラム(連続体)をつくるとおもうんです。
左端は全く独習用、右端は授業の教材用。右端からちょっと左に
DVD付きギター教則本とか。左端は料理のレシピや電化製品の取説、
右端がいわゆる「教科書」ですね。これらは授業が前提なので、
自己完結したマニュアルである必要はない、どころか、本来は
授業者のガイダンスを前提に設計されるべきですね。
「教科書という道具」という視点を思いついたのでメモっておきました。

46 名前:有元典文@管理者 ★:2007/07/12 14:46 ID:???

本日7-202です。18:30までしか入校できません。

47 名前:柯  忠治:2007/07/13 00:59 ID:???

Mydear arimoto sir:
前期色々お世話になって誠にありがとうごうざいました!
やぱ、先生の授業時間に教育問題を討論するのは一番楽しい時間です。
これから夏休みの前に暑中お見舞い申しあげます! 愚生 忠治より

125.198.13.129 , FL1-125-198-13-129.tky.mesh.ad.jp ,


48 名前:有元典文@管理者 ★:2007/07/16 11:47 ID:???

>>47 柯さん、暑中見舞いありがとう。
私にとっても楽しみな授業でした。
みなさんとの協働作業でした。

49 名前:M1 丸山:2007/07/18 13:26 ID:MZh4yAmM

☆テーマ☆
「教育者像に関する哲学的研究」

☆概要☆
子どもまたは人間にとって、教師や親などの教育者の存在がどれだけ大きく
がどれだけ重要なのか。シュタイナー教育の例や、教員免許更新制度などを
取り上げながら説明した。そして、理想的な教育者像に関して討論・考察を
した。

☆いただいたご意見☆
・シュタイナー学校は公立?私立?
→まだまだ日本では下火ですが、現在何校かNPO法人格をとって学校を運営
しているそうです。また、完全なるシュタイナー学校ではなくても、シュタ
イナー教育に関心のある先生方は一般の公立学校や私立学校でもその方法や
思想を学び、実践しているそうです(もちろん限られた範囲ですが…)。
・先生は本当に大変で偉い職業なのか?世間知らずが多すぎ!社会に出てみ
なさい!
・でも、先生は社会体験や研修もある。実際に健康診断で96%が異常あり。
やはり先生は忙しくて大変な職業である。
・横国学校教育過程のコース変更、今までの教育の再生産?このまま実施で
いいの?
・いろんな先生がいていい。
・教師の質は本当に下がったのか?目に見える簡単なところを疑った方が楽
だから先生がたたかれているのではないか?

133.34.235.131 , pc-j001.ipcf.ynu.ac.jp ,


50 名前:M1 丸山:2007/07/18 13:27 ID:MZh4yAmM

☆感想☆
記念すべきラストにふさわしい内容だったかどうかはわかりませんが、
ご協力いただきありがとうございました。なかなかすぐに答えの出る
ような問題ではないと思うのですが、私にとってはとても刺激をうけ
るいい時間でした。自分の中では「いつか独自の学校をつくりたい」
という、かなり長期的なビジョンで(悪く言えば夢見がちな感じで)
研究を進めていこうとしていたところ、目の前で起こっている問題にも
目を向けられるような示唆を与えてくださった先生をはじめとした皆さ
んに感謝しています。これからの研究の参考にしていきたいと思います。
しかし、横国学教のコース再編の話はおどろきました…

133.34.235.131 , pc-j001.ipcf.ynu.ac.jp ,


51 名前:書けませんよ。。。:停止

真・スレッドストッパー。。。( ̄ー ̄)ニヤリッ

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